2023/24 セリエC第29節が行われ、ホームにグッビオを迎えたユベントス・Bチーム(= Next Gen)はジェッラ選手のドッピエッタで逆転したものの、後半アディショナルタイムに同点弾を許して 2-2 で引き分けました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | ||
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GK | 25: スカーリャ | |
DF | 2: サヴォナ 31: スティヴァネッロ 5: ムハレモヴィッチ (C) |
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MF | 15: コメネンシア(→ 32' st. 19: ローヒ) 29: サリフォ(→ 41' st. 21: パルンボ) 7: ハサ 32: トゥリッキア |
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FW | ST | 17: ジェッラ 44: セクロフ(→ 32' st. 36: アンジェレ) |
CF | 50: ダ・グラカ(→ 28' st. 9: チェッリ) |
ブランビッラ監督は 3-4-2-1 を選択。前節ペルージャ戦からの中盤を1枚削る形で CF にダ・グラカ選手を配置し、2列目にジェッラ選手とセクロフ選手を起用する布陣でグッビオ戦に臨みます。
最初に惜しい場面を作ったのはユベントス。4分にセクロフが右サイドを持ち上がってクロスを入れると、最後はトゥリッキアが右足でシュート。だが、ボールは枠のわずかに左へと逸れる。
対するグッビオは18分にスルーパスに反応して DF ライン裏に抜け出したスピナが右足でシュートを放ったが、こちらもボールは枠のわずかに左へと外れてしまう。
この後は上位進出を伺う両チームが守備に対する集中力を割いたことで互いに決定機を作り出すことはできずに前半終了のホイッスル。前半は 0-0 で終了する。
均衡が破れたのは56分。グッビオはメルカティが右サイドへのサイドチェンジの浮き球パスを送るとモレッリがダイレクトで折り返しのクロスを供給。このボールがファーサイドのネットに直接突き刺さり、グッビオが先制に成功する。
追いかける展開となったユベントスは63分にハサが左サイドから仕掛けてシュートにまで持ち込むもボールは枠の右を通過。
それでも、この直後にトゥリッキアのボール奪取からショートカウンターを発動させると最後はジェッラがトゥリッキアからのクロスに左足シュートで応えて 1-1 の同点に追い付く。
互いに勝ち越し点を狙って攻め続ける中で結果が付いてきたのはユベントス。82分にローヒの入れたクロスにジェッラが今度はヘディングシュートで応え、2-1 と逆転に成功して試合終盤を迎える。
このまま逃げ切りたいユベントスだったが、92分にキエリコからのスルーパスに反応して DF ライン裏に抜け出したウドーに同点ゴールを決められて逃げ切りには失敗。試合は 2-2 の同点で終了し、両チームが勝点1を分け合う結果となった。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「確かに苦味はあります。もう少しの狡猾さがあれば勝点3を持ち帰れたことでしょう。私達は後半のアディショナルタイムに同点弾を許してしまったからです。
そうは言ったものの満足感はあります。私達は強く難しい相手に本当の試合をプレーしたからです。ジェッラが個人的に達成した記録には満足しています。ただ、勝利で祝うことができていれば尚更だったことでしょう。
何度も言及していますが、私達は長い道の上にいるのです。改善の余地はまだまだ大いにあります。同時に私達は良い状態にあります。直近の2試合でそのことを示しています」
先制ゴールは「マグレ」ですから、気にする必要はないでしょう。そこで気落ちすることもなく、意思統一された状態で一気に逆転した精神的にタフな部分が成長の証です。
それだけに後半アディショナルタイムで許してしまった同点ゴールが悔やまれます。
「中盤からのスルーパスに反応した相手 FW が決定機を掴む形」は前半18分にもありました。“その時と同じ形で” 同点弾を許して勝点2を取りこぼす結果になったのですから、反省材料にしなければならないでしょう。
プリマヴェーラから抜擢された選手が出場して逃げ切りを図っていた展開ではなかったからです。
Bチームの次戦は3月6日(水)に予定されている 2023/24 セリエC第30節オルビア戦です。
直近2試合のチーム状態は「良い内容」と評せるものの、連勝中だった頃の「最高の内容」からは下降線を辿っていることは否定できません。中3日で迎えるミッドウィーク開催のリーグ戦でどのような内容を披露することができるのかに注目です。