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FW 陣の得点力不足が鮮明になっている 2023/24 シーズンのユベントスが抱えるジレンマ

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「ユベントスが FW 陣の最適な組み合わせを見出せずに苦労している」との記事を掲載しています。スクデット争いを制するには攻撃陣の奮起も必要となるため、シーズン中に打開策を見付けられるかが鍵になるでしょう。

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 ユベントスが 2023/24 シーズンのセリエA第12節を終えた時点で先発に起用した FW の組み合わせと先発出場試合数は下表のとおりです。

表: ユベントス FW 陣の先発出場数と組み合わせ
No.7 No.9 No.14 No.18
キエーザ
【4得点1アシスト】
X 5試合
(4G1A)
1試合 3試合
ヴラホヴィッチ
【4得点1アシスト】
5試合
(4G1A)
X - 1試合
ミリク
【2得点1アシスト】
1試合
(1G)
- X 1試合
ケーン 3試合 1試合 1試合 X

 『キエーザ選手とヴラホヴィッチ選手の組み合わせ』が先発出場では最も多く、両選手が “それぞれ” 5試合の先発出場で4得点1アシストと結果を残しています。

 シーズン序盤戦の5試合では『キエーザ選手とヴラホヴィッチ選手の2トップ』を先発起用していたユベントスですが、第5節サッスオーロ戦での惨敗を機に『キエーザ選手とヴラホヴィッチ選手の2トップ』を先発起用することは封印。

 『最適な FW 陣の組み合わせ』を模索するようになりました。これがマスコミには「ジレンマ」に映るのでしょう。

 

 『キエーザ選手とヴラホヴィッチ選手の2トップ』が封印されたのは「このコンビだとポゼッションや守備での貢献が少なすぎるから」です。

 両選手とも「繋ぎのプレー(≒ビルドアップ)への関与」は得意としていませんし、「相手ボールを再奪還するためのプレッシング」もアリバイ作り程度と改善の余地は大いに存在します。

 だから、“それらのプレーでチームに貢献できる FW” としてケーン選手やミリク選手の先発出場機会が第6節以降は増加することになったのです。

 

 ユベントスではキエーザ選手だけでなく、ケーン選手も今季終了時の2024年夏に現行契約が残り1年になります。したがって、2023/24 シーズンを使って「どの FW の組み合わせが最適か」を模索することになるでしょう。

 移籍市場での動きに影響が及ぶことになる FW 陣のレギュラー争いがどのような形で決着するのかに注目です。