スタディオ・サン・シーロで行われた 2023/24 セリエA第9節ミラン戦に 0-1 で勝利したユベントスのアッレグリ監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「前半は守備面において上手くプレーしました。カルチョにはエピソードが付き物ですし、ケーンによる良いプレーで数的優位を手にしました。
最後に関してはもっと上手く試合をコントロールしなければなりません。もっと忍耐強く、ミランにカウンター攻撃のチャンスを与えることなくです。優位性があるならドリブルやタックルも仕掛けてはなりません。狭い状況でもパスもです。
ですが、これは普通のことでしょう。選手たちの多くは若手選手ですし、サン・シーロでプレーするのは簡単ではないのですから。
選手たちには感謝の念しかありません。私は非常にハッピーです。守備は非常に良かったですし、レオンはそれをも乗り越える可能性がありました。しかし、ガッティやブレメルがチーム全体として何も許しませんでした。
この勝利は私達を異なる次元に導いてくれるでしょう。もちろん、私達が何を改善すべきかを認識している場合に限ります。ここで満足していては先へは進めません。絶対値が変わる試合ではないのですから。
ハイセンがデビューを果たしたことを嬉しく思います。2005年生まれの選手が落ち着きと成熟度を兼ね備えてピッチに立てるのは普通ではありません。
私達は良いシーズン前半戦となるよう挑戦しますし、その結果を待ちましょう。ロカテッリ?彼は気質的にも技術的にもユベントスの選手です」
アドリアン・ラビオ選手:
「重みのある勝利です。私達はここに居ると示しました。私達はトップでフィニッシュする目標を持っていますし、今夜のような試合をすることで成し遂げられるでしょう。
姿勢は良かったですし、最後の一瞬まで諦めることはありませんでした。
腕章を纏えて嬉しいです。このクラブを愛していますし、クラブの歴史も愛しています。在籍5年目ですし、私にとっては誇りです。
カンピオナートは長丁場ですし、諦めずに行きましょう。この姿勢で臨めば信じることはできます。ロカテッリはユーヴェ戦でゴールを決めたと私に言っていましたし、今日は単にゴールを決める正しい時だったのだと思います。
アッレグリ?常に 100% を要求していますし、多くのエネルギーをくれます。いつだって勝ちたいのです。良い監督です。スタンド観戦をしていたファジョーリとダニーロにも感謝したいと思います」
マヌエレ・ロカテッリ選手:
「人生とは本当に信じられないものです。7年前と同じ日に家族に捧げたゴールが訪れました。ラビオは私に正しいドアを開けるように言っていました。
ここは私にとって特別な場所です。ここで育った訳ですし、本当に特別な夜になりました。プレーしたかったチームでプレーをしているのですから。
数的優位を活かしたかったのですが、慌てさせられる展開になってしまいました。私達と他チームとの違い?私達は成熟しなければなりません。数多くの若手選手を擁していて建築中の段階です。謙虚さと自己犠牲で偉大なことを成し遂げられるチームです。
現時点での目標はチャンピオンズリーグ出場権ですが、それは3月には分かるでしょう。ファジョーリが私達とトレーニングできることを嬉しく思います。私達は彼を愛していますし、彼の近くに留まらなければなりません」
試合の主導権はチャウ選手の “軽率な” 一発退場でユベントスが手中に収めることになりました。ケーン選手に入れ替わられた後に右手で引っ張って倒したのですから、「不運」と同情されることはないでしょう。
大一番を制したユベントスの反省点は「1点リードで1人多い数的有利な試合終盤に『数的同数でビハインドを背負った試合』のようにピッチ中央を攻め急ぐ未熟さを露呈してしまったこと」です。
自分たちの不用意なプレーで失点のリスクを高めているのですから、アッレグリ監督が激昂するのは当たり前です。
「サッカー IQ」や「状況判断力」などの『頭脳年齢』は『実年齢』と相関関係にあるはずですが、“本能の赴くままにプレーすることを自制できない選手” はチームとして制御可能な同時出場者数に留めるなどの対処策を講じる必要性も出てくると思われます。
今節でセリエAデビューを果たしたハイセン選手は落ち着き払ったプレーで CB の一角として名乗りを上げました。チームとしてのプレー機会が限定されているだけにアッレグリ監督がどのように出場時間を分担していくのかに注目です。