2022/23 セリエA第21節が行われ、アウェイでサレルニターナと対戦したユベントスはヴラホヴィッチ選手のドッピエッタなどで 0-3 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Salernitana [4-3-3] |
Juventus FC [3-5-1-1] |
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GK | 13: オチョア | 1: シュチェスニー |
DF | 6: サンビア 2: ブロン 15: エコング 3: ブラダリッチ |
6: ダニーロ (C) 3: ブレメル 12: A・サンドロ |
MF | 18: クリバリ 41: ニコルッシ 10: ヴィリェナ |
2: デ・シリオ 20: ミレッティ 5: ロカテッリ 25: ラビオ 17: コスティッチ |
FW | 87: カンドレーヴァ 99: ピョンテク 29: ディア |
22: ディ・マリア 9: ヴラホヴィッチ |
サレルニターナのニコラ監督は 4-3-3 を選択。ピョンテク選手を CF に配置し、両サイドからカンドレーヴァ選手とディア選手がサポートする予想されたメンバーで試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。ラツィオ戦からはデ・シリオ、ミレッティ、ディ・マリアの3選手が先発する布陣で試合に臨みます。
試合が動いたのは25分。右サイドのディ・マリアにボールを預けてエリア内に走り込んだミレッティがニコルッシに倒されて PK を獲得。これをヴラホヴィッチがゴール右に決め、ユベントスが先制する。
先制点で気を良くしたヴラホヴィッチは36分に左サイドを又抜きのヒールキックで突破するとそのままペナルティーエリアに侵入し左足でシュート。だが、ボールは枠のわずかに右へと外れてしまう。
攻めるユベントスは45分に右サイドのラビオが入れたクロスがクリアされたところをヴラホヴィッチが右足でボレーシュート。上手くミートしなかったが、中途半端なボールに素早く反応したコスティッチが押し込んでユベントスのリードは2点に広がる。
前半のアディショナルタイムにはラビオとディ・マリアのコンビネーションに合わせてゴール前に侵入したロカテッリがループシュートで3点目を狙うも GK オチョアが好反応でストップ。
ユベントスは前半終了間際にミレッティを負傷で欠くアクシデントに見舞われたが、2点のリードを手にして折り返すことには成功する。
後半で先にスコアを動かしたのもユベントス。47分にニコルッシの横パスをファジョーリがカットするとカウンターを発動。ファジョーリからの右足アウトでのラストパスにヴラホヴィッチがワンタッチシュートで応え、ユベントスのリードは3点に拡大する。
対するサレルニターナは51分にブラダリッチのクロスでユベントスの最終ラインが下がったことで生じたスペースでボールを受けたサンビアが右サイドから強烈なシュート。だが、ファーサイドのディアも押し込めずボールはゴール前を通過する。
サレルニターナは61分にユベントスのゴール前で生じた浮き球の競り合いから最後はボナッツォーリが左足ミドルを放つもシュートは枠のわずかに右。
一方のユベントスはヴラホヴィチの縦へのスピードにディ・マリアやキエーザが絡む形で4点目を狙ったが、クロスバーやポストに嫌われてさらなる追加点とはならず。それでも試合は 0-3 で終了し、勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
枠内シュートを放たれる場面にほとんど遭遇しない平和な夜だった。
DF: ダニーロ 6.5
攻撃時に流動的だった右サイドを後方で支援。サポートのタイミングも良かった。
DF: ブレメル 6.5
守備での強固さは相変わらず。ただ、今日のようなボールを保持する時間帯が長くなる試合でどう貢献するかがさらなる成長の課題となるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
ポジショニングに気を配り、苦手とする守備での立ち位置での脆弱性を露呈することはなかった。久しぶりの好ゲームと評されるだろう。
WB: デ・シリオ 6.0
コンディションは着実に上向いていることをプレーで示した。クアドラードを “確実に” 休養させられるかが過密日程を乗り越える上で重要となる。
MF: ミレッティ 6.5
ディ・マリアとのコンビネーションでスペースを突き、先制点をお膳立てする PK を奪取。大きな自信を得る試合になるはずだったが前半終了間際に負傷で無念の交代となってしまった。
MF: ロカテッリ 6.5
バイタルエリアでのリスク管理を怠らず、得点機には思い切った攻撃参加で相手ゴール前に出現する嗅覚の鋭さを見せた。このコンディションをどれだけ保てるかがポイントになるだろう。
MF: ラビオ 6.0
早い時間帯でカードをもらうなどスロースタートの試合だったが、ラビオの巻き返しを待つ必要もないほどチームと周囲が好調だった。
WB: コスティッチ 6.5
試合の行方を大きく引き寄せる2点目を奪取。ゴール前に詰める献身性が報われる結果となった。
FW: ディ・マリア 7.0
トップ下をスタートポジションに右サイドと選手との連携で数多のチャンスメイク。自身のシュートはクロスバーに嫌われたが、攻撃を牽引する役割を十二分に担っていた。
FW: ヴラホヴィッチ 7.5
PK を皮切りにチームの全得点に関与する。このプレーを継続すればレギュラー争いの話題は自然消滅するだろう。それだけ存在感が際立っていた。
【交代選手など】
MF: ファジョーリ 6.5
43分にミレッティとの交代で出場。後半の立ち上がりにはプリマヴェーラの同僚ニコルッシの横パスを奪って3点目を演出。良いパフォーマンスを見せていた。
DF: クアドラード 6.0
63分にコスティッチに代わって出場する。コンディションが上向いていることを示した試合となった。
FW: キエーザ 6.0
ディ・マリアとの交代で63分から出場。縦へのカウンターで存在感を発揮。自身かケーンのいずれかが決定機を活かしていれば、より高い評価が得られただろう。
FW: ケーン ー
79分にヴラホヴィッチとの交代で出場機会を得る。試合終了間際にキエーザからのスルーパスに抜け出して決定機を得たが右ポストに嫌われてしまった。
FW: イリング ー
デ・シリオとの交代で79分から出場機会を得る。
アッレグリ監督 7.0
絶対に勝たなければならない試合で「クリーンシートによる勝利」を得られたのだから好評価を得るのは当然であろう。選手を上手くやりくりしたことも好評価。唯一の心配事はミレッティの離脱期間だ。
ラプアーノ主審 6.0
序盤を過ぎると両チームの力関係が試合内容にそのまま反映されたので審判団がナーバスになるような展開ではなかった。その中で審判団が目立つことなく仕事を堅実に遂行していたことが良かった。