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Bチーム: セリエBのゴタゴタが集結し、2023/24 シーズンの対戦相手が確定する

 2023/24 シーズンの開幕節が9月2日と3日の週末に予定されているセリエCですが、その要因となっていた「セリエB参加チームを確定させるゴタゴタ劇」が収束しました。ゴタゴタ劇の内容を記録しておくことにしましょう。

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 先に結論を述べると「2022/23 シーズン終了時の時点で『2023/24 シーズンのセリエB参戦資格を有していた20クラブ』の参加が追認」されました。

 最終的に追認されるまでの “セリエB参加クラブの変遷” による影響が(ユベントス・Bチームの戦う)セリエCにまで波及した形です。

表: 2023/24 セリエBへの参戦資格保持チームの変遷
スポーツ司法 行政審
Covisoc FIGC CONI 1審 控訴
レッジーナ
【7位】

税金未払いで 2022/23 シーズンを以って除外
ブレッシア
【Play Out 敗者】

レッジーナの降格でセリエBに在留
レッコ
【昇格 PO 勝者】

書類申請
ペルージャ
【18位:降格】

 発端は2023年7月初旬に Covisoc が(昨季セリエBで7位だった)レッジーナを税金未払いで、(セリエB昇格プレーオフを制した)レッコを必要書類の申請遅れで「セリエB参戦資格なし」としたことです。

 レッジーナの追放は既定路線だったものの、レッコが除外されたことで “セリエCへの自動降格が決まっていたペルージャ” にセリエB残留の可能性が浮上したことで法廷闘争が本格化します。

 (※ レッジーナの控訴はすべて棄却)

 

 レッコは FIGC の控訴裁判所で Covisoc の決定に対する不服申し立てが認められるも、7月下旬に CONI がペルージャの控訴を支持して「レッコの除外」がスポーツ司法で決定。

 納得できないレッコは行政裁判所(TAR)に案件を持ち込みます。

 8月にラツィオの行政裁判所が出した判決は「CONI の裁定は棄却」。レッコのセリエB参戦権が復活し、8月末の控訴審でペルージャの抗告が退けられたことで『レッコのセリエB参戦』が確定しました。

 セリエCが開幕できなかった理由は「レッコとペルージャのどちらがセリエCになるかでグループ分けが変わってくるから」です。

 “(スイスとの国境に近い)コモ湖の湖畔に位置するレッコ” は地理的に『グループA』に属させなければなりませんし、“フィレンツェとローマの中間に位置するペルージャ” は『グループB』です。

 この状態でセリエCがリーグ戦を見切り発車させることは不可能でしょう。だから、セリエBを戦うチームの顔ぶれが確定するまではリーグ戦を始めたくても始めることができなかったのです。

 

 10月下旬の第9節でペルージャと対戦する予定が確定しただけのユベントス・Bチームにとっての影響はほとんどないでしょう。ブランビッラ監督が若手選手を今季も成長させてくれることに期待です。