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キャピタルゲインゲート問題: FIGC の開示差し止めを求めた控訴は即日棄却される

 トゥット・スポルト』によりますと、ラツィオの行政裁判所が "nota 10940" の開示を命じた判決への FIGC の控訴は即日棄却されたとのことです。今後は「文書の内容」へと焦点が移ることになるでしょう。

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 『Covisoc カード』こと "nota 10940" はイタリア・サッカー連盟(FIGC)にとっては「調査開始時期が2021年4月と認定される証拠になり得る代物」であったため、開示を命じた判決に対して控訴を行なっていました。

 控訴の根拠は「原告(ケルビーニ SD とパラティチ前 CFO)の提訴はスポーツ司法で定めるプロセスを経ていないので開示命令は不当」というものです。

 しかし、裁判所は FIGC の控訴を即日棄却。

 「(FIGC の主張は)“極めて重要かつ緊急” の場合には留意される。推論者にとって “壊滅的” と定義できる損害と関係する民事訴訟法第56条に基づく要請には該当しないため、請求を棄却する」と理由を述べています。

 

 控訴した翌日の棄却です。「門前払い」と言えるでしょう。

 ただ、6ページから構成される『Covisoc カード』には「ユベントスの名前は出てこなかった」とガゼッタ紙は報じています。しかし、“本丸” は別にあります。

 開示された "nota 10940" は『2021年4月14日の日付が記された検察から Covisoc への回答文書』です。

 ユベントス側は「その時点で検察の調査が開始されていた」と示す証拠を探しているため、今後は「どのような問い合わせを受けての回答なのか」に関心が移ることになり、『問い合わせ文書』の開示が求められることになると思われます。

 

 キネ検事は「Covisoc との日常的なやり取りだから開示する必要はない」と拒み続けていましたが、この主張だと「FIGC 内ではスポーツ司法で認められた調査期限を無視することが常態化している」という問題があっても驚きではありません。

 キャピタルゲインゲート問題がどのような結末を迎えるのかに注目です。