ユベントスは公式サイト上で MF ニコロ・ロヴェッラ選手がラツィオに期限付き移籍をすると発表いたしました。2025年夏の買取義務が付随し、移籍金は1700万ユーロと発表されています。
プレスリリースは以下のとおりです。
選手ロヴェッラの一時的無償譲渡についての
ラツィオとの合意
トリノ、2023年8月16日 ー ユベントス・フットボールクラブは SS ラツィオと選手ニコロ・ロヴェッラの登録権を2025年6月30日まで一時的に無償譲渡することで合意いたしました。
合意には 2023/24 から 2024/25 シーズンでのスポーツ目標を到達した場合に当該選手の登録権を買い取る義務がラツィオに付与されています。
買取額は3年分割1700万ユーロで合意しております。
ロヴェッラ選手は2001年12月生まれの21歳。ジェノア下部組織出身の MF で2021年1月にユベントスが保有権を獲得し、2022/23 シーズンはセリエAのモンツァに期限付き移籍をして評価を高めていました。
今季はユベントスでのプレーが有力視されていたものの、今夏の移籍市場でユベントスを離れる決断をしたのは状況が予想以上に変わったからでしょう。
- ユベントスは2000年〜2003年生まれの MF が “6選手” も在籍
- ニコルッシ、ファジョーリ、ラノッキア、バッレネチェア、ロヴェッラ、ミレッティ
- 全選手が2026年までの契約を有する
- ニコルッシ、ファジョーリ、ミレッティはユベントスのクラブ内育成選手
- 大方の予想に反してラビオが「残留」を決断
- ラビオが中盤 MF での出場枠を1枠確保
- ロカテッリの存在を考えると、中盤 MF 陣に残された出場枠は1枠
- ファジョーリは 2022/23 シーズンのセリエA最優秀若手選手
- ユベントスは UEFA 主催大会に不出場なので出場機会が限られる
ユベントスは「今後数年以内に若手 MF の選別が不可避」でしたし、ロヴェッラ選手は「ユベントスで先発出場の機会を得るのは簡単ではない状況」でした。
そのため、先発出場の可能性がある有力クラブへの移籍を決断するのは理解できることでしょう。
今夏の移籍市場で鎌田大地選手を獲得したラツィオですが、中盤 MF 陣はL・アルベルト選手(30)とカタルディ選手(29)が主戦選手であるため「若返り」を進める必要があることも事実です。
そのために “21歳でセリエAの出場歴が豊富なロヴェッラ選手” に白羽の矢が立ったのでしょう。
ラツィオはチャンピオンズリーグに出場する関係で 2023/24 シーズンの出場機会はユベントスに残留した際よりも多くなるはずです。そこでロヴェッラ選手が良いプレーを示し、選手としての評価を高めてくれることに期待です。