『トゥット・スポルト』と『スカイ・イタリア』によりますと、ラツィオがペッレグリーニ選手だけでなくロヴェッラ選手の獲得に向けた交渉に本腰を入れているとのことです。交渉妥結のポイントは移籍金の額になるでしょう。
まず、ペッレグリーニ選手は「ラツィオがニースと同等の移籍金を提示するか」が鍵です。
ペッレグリーニ選手の希望は「ラツィオへの完全移籍」ですが、2023年6月30日時点での残存簿価は約660万ユーロ。この金額を下回ると損失が発生するため、ユベントスが移籍を容認することはありません。
しかし、ラツィオはペッレグリーニ選手の移籍金を支払うことに難色を示しており、交渉が暗礁に乗り上げている状況にあります。
だから、ペッレグリーニ選手とロヴェッラ選手の “セット販売” が交渉のテーブルに乗せられたのでしょう。
ロヴェッラ選手は 2022/23 シーズンにモンツァでのプレーで評価を高め、ラツィオのサッリ監督も能力を高く評価する21歳のイタリア人 MF です。
ユベントスとの現行契約は2026年夏までで2023年6月30日時点での残存簿価は約1400万ユーロ。「2000万ユーロ超の移籍金での売却益を確定させることができる」のであれば、クラブ間での交渉妥結はあり得ると思われます。
ただし、ロヴェッラ選手が『ラツィオのプロジェクト』に魅力を感じているのかは不明です。
ユベントスのフロント陣が「中盤 MF 陣の編成を誤ったこと」は事実ですし、「ロヴェッラ選手を手放すことになった場合の戦力ダウンは不可避」と言わざるを得ない状況でもあります。
ペッレグリーニ選手との関係を “清算” するためにロヴェッラ選手を手放す決断が下されることになるのかに注目です。