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【採点】 2022/23 セリエA第28節 ユベントス対ヴェローナ

 2022/23 セリエA第28節が行われ、ホームにヴェローナを迎えたユベントスはケーン選手のゴールを最後まで守り切り、1-0 で勝利しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2022/23 セリエA第28節 ヴェローナ戦)
  Juventus FC
[3-5-2]
Hellas Verona FC
[3-4-1-2]
GK 1: シュチェスニー 1: モンティポ
DF 15: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
27: ダヴィドヴィチ
17: チェッケリーニ
23: マニャーニ
MF 11: クアドラード
44: ファジョーリ
45: バッレネチェア
5: ロカテッリ
2: デ・シリオ
5: ファラオーニ
61: タメゼ
4: ヴェローゾ (C)
29: デパオリ
33: ドゥダ
FW 14: ミリク
18: ケーン
11: ラザーニャ
38: ガイチ

 ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。中盤 MF にはバッレネチェア選手を起用し、左 WB にはデ・シリオ選手を配置。前線はミリク選手とケーン選手の2トップで試合に臨みます。

 対するヴェローナのザッファローニ監督は 3-4-1-2 を選択。ドゥダ選手をユベントスのレジスタ番として配置し、ミラーゲームによる肉弾戦に勝機を模索する陣容で試合を迎えます。

 

 良い入りを見せたのはアウェイのヴェローナ。2分に左サイドでのパス交換からチェッケリーニがクロスを入れ、ドゥダが左足でダイレクトシュート。しかし、シュチェスニーの正面を突いてノーゴール。

 ヴェローナは15分に右サイドのスルーパスに反応したラザーニャの折り返しをデパオリがボレーで合わせたが、このシュートは枠の右へと外れてしまう。

 攻撃の形を作れないユベントスは37分にペナルティーエリア手前で獲得した FK をミリクが軽く後ろに動かしてダニーロがミドルシュート。だが、デパオリのブロックとクロスバーに阻まれて先制点とはならず。

 39分には左サイドから仕掛けたクアドラードがミドルシュートを放つも、相手 DF のブロックでボールは枠のわずかに左を通過。結局、前半は互いに譲らず 0-0 で折り返すこととなる。

 アッレグリ監督は後半開始に合わせてバッレネチェアを下げてミレッティを投入。点を取りに行く姿勢を采配で見せる。

 すると55分にダニーロの縦パスをミレッティがワンタッチでロカテッリに付ける。ロカテッリからのラストパスを受けたケーンが素早くシュートを蹴り込み、ユベントスが先制に成功する。

 追い付きたいヴェローナは69分にヴェルディが出したスペースへのスルーパスにラザーニャが反応するも、ボールに追い付く寸前にシュチェスニーが抜群の飛び出しでクリア。

 83分には右サイドからカットインをしたテラッチャーノのミドルシュートが枠を捕らえたが、ユベントスの GK シュチェスニーは横っ飛びセーブでゴールを死守。ヴェローナは1点が重くのしかかる。

 ユベントスは87分にディ・マリアのフィードをガッティが頭で折り返したところがブレメルが左足で合わせようとしたが上手く合わせられず。それでもケーンの1点を最後まで守り抜くことには成功。

 試合は 1-0 で終了し、ユベントスが勝点3を獲得した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
  最後まで集中力を切らすことなく最後尾で守護神として君臨。テラッチャーノのシュートをストップするなど要所で存在感を見せていた。

DF: ガッティ 6.0
  まだまだ改善の余地はあるが、連続でのスタメン出場が成長を物語っている。対人守備で強さを示していたことがポイント。

DF: ブレメル 6.5
  ヴェローナの2トップに惑わされることなくゴール前をきっちりと封鎖。過密日程が控えているだけに休養を与えるタイミングで頭を悩ませることになりそうだ。

DF: ダニーロ 6.0
  最終ラインなら左右関係なくプレーできる汎用性が光っていた。守備での安定はもちろんのこと、先制点の起点となる縦パスを供給する貢献度は高い。

WB: クアドラード 6.0
  FK や左サイドに回った際のカットインでは存在感を示していたが、本職の右サイドでは対面したデパオリが優勢だったことは反省点。

MF: ファジョーリ 6.0
  周囲が普段とは違うメンバーであっても普段どおりのプレーを示していた。バッレネチェアのサポートにまで回れたら理想だったが、これは現時点では高望みだろう。今後のさらなる成長に期待が持てる。

MF: バッレネチェア 5.0
  システム的に中盤で1人余ると予想されていたが、監視役がいたことで持ち味を出せずに終わってしまった。この試合を成長の糧にできるかがポイントだ。

MF: ロカテッリ 6.5
  攻守両面での気配りを最初から最後まで欠かすことはなかった。ケーンの決勝点をアシストしたラストパスなど効果的なプレーを随所で示していた。

WB: デ・シリオ 6.0
  左右の WB として手堅いプレーを披露。リスクマネジメントに重点を置いていたため、危ない場面は事前に防ぐことができていた。

FW: ミリク 6.0
  プレーの精度は微妙だったが、長期離脱をしていたのだから止むを得ない。ポストプレーの計算できる選手が60分に渡って問題なくプレーできたことが何よりの朗報だ。

FW: ケーン 7.0
  決定機が訪れなかった試合で集中力を切らさず、最初に手にした55分の決定機で正確無比なトラップからシュートを決め切ってチームに勝点3をもたらす素晴らしい仕事ぶりだった。

 

【交代選手など】

MF: ミレッティ 6.0
  46分にバッレネチェアとの交代で出場。ライン間のスペースでボールを引き出すなど経験値を活かしたプレーを披露。先制点の場面では足下の柔らかさも披露し、負傷からの回復をアピールしていた。

FW: ヴラホヴィッチ 5.5
  ケーンとの交代で60分から出場する。セルビア代表での好調ぶりをそのまま持ち込みたいところだったが、どちらかと言えば空回りに近い状態だった。

FW: ディ・マリア 5.5
  60分にミリクとの交代で出場。コンディション不良からの実戦復帰の場としてのプレーだった。貢献が期待される火曜日の試合で輝けるかが注目点だ。

WB: コスティッチ 6.0
  クアドラードとの交代で66分から出場する。左アキレス腱痛が問題ないことを元気な姿でアピールしていた。

 

アッレグリ監督 6.0
  経験値の少ない若手選手を起用せざるを得ない状況でも前半は無失点で凌ぎ、主力選手を投入して勝負を出た後半に “クラブ内育成選手3人によるパスワーク” で先制して逃げ切り勝利を手にした結果は讃えられるべきだろう。育成にも重きを置いた試合という意味では悪くはない采配だった。

マルケッティ主審 6.0
  カードで無理にコントロールしようとせず、試合を上手く裁いていた。