イギリス・ロンドンのエミレーツ・スタジアムで行われたアーセナルとの親善試合は前後半終了間際のオウンゴールでユベントスが 0-2 で勝利しました。

試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Arsenal FC [4-3-3] |
Juventus FC [3-5-2] |
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GK | 30: ターナー | 36: ペリン |
DF | 4: ホワイト 16: ホールディング 6: ガブリエウ 3: ティアニー |
15: ガッティ 51: リッチオ 24: ルガーニ (C) |
MF | 8: ウーデゴール (C) 5: トーマス 34: ジャカ |
42: バルビエリ 45: バッレネチェア 5: ロカテッリ 44: ファジョーリ 30: スーレ |
FW | 21: ヴィエイラ 14: エンケティア 24: ネルソン |
20: ミレッティ 18: ケーン |
アーセナルのアルテタ監督は 4-3-3 を選択。DF と MF には多くの主力選手が名を連ね、最前線はヴィエイラ選手とネルソン選手が両翼からエンケティア選手をサポートする3トップで試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。こちらはスーレ選手を左 WB に抜擢した他は本職のポジションに選手を配置する手堅い選手起用で試合に臨みます。
立ち上がりに主導権を握ったのはアーセナル。開始1分にネルソンが左サイドから巻いたシュートを放つと、10分にはネルソンからの浮き球パスからヴィエイラが左足ボレー。だが、GK ペリンが CK に逃れる好守で応戦する。
14分にはエンケティアが左に持ち出してシュートを放つも、これは戻って来たバルビエリがブロックをしてボールは枠に飛ばず。
対するユベントスは25分に右サイドからのパスを受けたミレッティがターンして左足でミドルシュート。これは GK ターナーが正面で難なくキャッチをして防ぐ。
試合が動いたのは前半アディショナルタイムの46分。右 CK を獲得したユベントスはショートコーナーからファジョーリが左足でクロスを入れるとクリアを試みたジャカの頭に当たってオウンゴール。ユベントスが1点を先制して前半を折り返す。
先制点を演出したファジョーリは65分に高い位置でのボール奪取から自らシュートを放つも、これは枠を捕らえず。
一方、エンケティアを軸に攻めるアーセナルはゴール前に素早く戻って来るユベントスの最終ラインに阻まれて GK ペリンにセーブを強いる場面を作れないまま時間が経過する。
対照的にユベントスは91分に途中出場したエンオンゲが左サイドの開いた位置でボールを引き出し、イリングのフリーランに合わせてラストパス。イリングの放った強烈な左足シュートがホールディングに当たってゴールに吸い込まれ、ユベントスのリードは2点に拡大する。
その後、スコアは動くことなく試合終了のホイッスル。ユベントスがオウンゴールの2得点で勝利する結果となった。
Bチーム(= Next Gen)が中心となったチーム構成で “主力の割合が高いアーセナル” の攻撃を防ぎ切れたことは大きな収穫と言えるでしょう。特に、Bチームを主戦場にする若手有望株には自信になるはずです。
選手起用は負傷明けのアケ選手やイリング選手は途中出場。再離脱を避けるための慎重さが見えた起用でした。
アーセナル戦で良いアピールをした若手選手は右 WB で先発したバルビエリ選手でしょう。右 SB が本職のため守備面での不安要素が少なく、アーセナル戦では「攻撃参加のタイミングの良さ」を示していたからです。
ユベントスは「クアドラード選手の後継者」を探す必要があるため、(攻撃が持ち味の)アケ選手とともにバルビエリ選手にも今季後半戦でチャンスを与える内容だったと思われます。
新たな負傷離脱はプランに狂いが生じる原因となってしまうため、シーズン後半戦に向けてチーム全体で良い準備ができるのかにも注目です。