2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第27節が行われ、アウェイでローマと対戦したユベントスは 3-0 の完敗を喫しました。
試合に出場したユベントスの選手は以下のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ 16: ローヒ |
MF | 14: ムラッツィ(→ 27' st. 28: ストリドンク) 4: オミッチ (C)(→ 12' st. 7: ハサ) 10: ボネッティ(→ 27' st. 29: マレッサ) 3: トゥリッキア(→ 33' st. 21: ドラティオット) |
FW | 18: トゥルコ(→ 27' st. 26: セクララツ) 17: キボツォ |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。ベローナ戦からは2選手を入れ替えただけに留め、右サイドのムラッツィ選手と2トップのトゥルコ選手を先発に起用する布陣で試合に臨みます。
試合は膠着した展開で始める。最初にチャンスを得たのはユベントス。23分に距離のある位置からトゥルコ選手がミドルシュートを放ったが、これは GK 正面。
それでも直後の25分にユベントスは左 CK からクリアを狙ったところをムハレモビッチ選手がボール奪取に成功。右45度から巻いたシュートで狙ったが、GK マストラントニオ選手が横っ飛びセーブで阻む。
一方のローマは40分にケルビーニ選手がショートカウンターから強烈なシュートを放つも GK センコ選手がブロック。
前半は両チームとも互いに譲らず、0-0 で折り返すこととなる。
試合が動いたのは後半開始から間もない52分。ペナルティーエリア内にユベントスを押し込んだローマはタヒロビッチ選手が横パスを選択。これをロアキマ選手が右足でミドルシュートを突き刺し、先制に成功する。
ローマは5分後の57分に左サイドを縦に突破したボルパト選手の折り返しをロアキマ選手が今後は左足ボレーで合わせ、リードを2点に拡大する。
対するユベントスは60分に FK をサボナ選手が直接狙ったが、シュートは枠のわずかに左。
反撃の糸口を掴めないユベントスに対し、ローマは65分に左サイドからのクロスに中央でフリーになっていたケルビーニ選手が頭で合わせて3点目を奪取。試合の行方を決定付ける。
ユベントスは71分にセンターサークル内でのトゥルコ選手のポストプレーから放たれたスルーパスに反応したキボツォ選手が抜け出してシュートに持ち込むも、GK マストラントニオ選手がストップ。一矢報いることができない。
結局、試合はこのまま 3-0 で終了。ユベントスは首位ローマに完敗を喫することとなった。
なお、試合後にボナッティ監督は以下のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「今日、ローマは私達より優れていることを示しました。後半の立ち上がりにリードを奪い、即座に2点差にしたからです。
あの状況で私達は少しミスをしました。試合の難しい瞬間だと理解し、ピッチ上でのライン間を引き締める必要があったからです。2点のビハインドはすべてをより複雑にしますし、試合を振り出しに戻すことは困難です。
今回の遠征での収穫はチームとしてプレーしなければならないことです。私達は選手たちが個人個人で試合を再びオープンにしようとしすぎています。これでは個人の資質を示すことはできません。私は今日そのことに気づきました。
今日は格上のチームと戦ったのだと言う自覚を持って試合を締めくくりたいと思いますが、このような1日からも学習する意欲は持ち続けたいと思います」
試合展開としては「3バックの右 WB を主に担当していたロアキマ選手がペナルティーエリア付近にまで顔を出した際に誰が見るのか」が不透明だったことが2失点に繋がることになりました。
1失点目を喫した時点で修正を施せると試合の行方はまだ分からなかったのですが、間髪入れずに2点差にされたことで試合の流れがローマに行ったと言えるでしょう。これが今季のチーム力の差と思われます。
とは言え、プリマベーラはボナッティ監督が「チームとしてプレーすることを忘れて個人で打開しようとして悪循環に陥ってる」と(トップチームも抱えていると思われる)反省点を口にしています。
この認識をチーム内で共有できていれば、再び成長曲線を描くことなるでしょう。
プリマベーラの次戦は4月13日(水)に予定されているカンピオナート第28節ペスカーラ戦です。ローマ戦での反省を活かしたプレーを見せることができるのかに注目です。