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プリマベーラ: 最終節で SPAL に大勝し、レギュラーシーズンを5位で終える

 2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第34節が行われ、SPAL をホームに迎えたユベントスはキボツォ選手のドッピエッタなどで 5-2 の勝利で最終戦を締めくくりました。

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表1:出場選手一覧(2021/22 プリマベーラ第34節 SPAL 戦)
  選手名
GK 1: センコ
DF 2: サボナ
5: エンゾアンゴ(→ 9' st. 14: ムラッツィ)
13: ムハレモビッチ(→ 1' st. 6: チティ)
16: ローヒ
MF 25: エンバングラ
4: オミッチ (C)(→ 9' st. 10: ボネッティ)
26: セクララツ
11: イリング
FW 18: トゥルコ(→ 16' st. 9: チェッリ)
17: キボツォ(→ 27' st. 3: トゥリッキア)

 ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。ミッドウィークに開催されたカリアリ戦からは中盤 MF を中心に5選手を入れ替えを実施。前線は引き続きトゥルコ選手とキボツォ選手の2トップで試合に臨みます。

 

 試合は立ち上がりから両チームが積極的な姿勢を見せる。最初に決定機を掴んだのはユベントス。7分に左サイドでボールを引き出したイリング選手がドリブルで相手 DF を振り切ってシュートも GK リゴン選手が好セーブで CK に逃れる。

 しかし、先手を取ったのは SPAL。10分に競り合いで生じたルーズボールを回収したエラートソン選手がスルーパスを送ると、これに反応したウィルケ選手が左足でシュートを流し込み、SPAL が先行する。

 ユベントスは33分に左サイドから仕掛けたイリング選手からのクロスにタイミング良くペナルティエリア内に侵入したセクララツ選手が左足で合わせたがシュートはこれもクロスバーの上。チャンスを逸してしまう。

 それでもユベントスは36分にキボツォ選手が自陣からの高速ロングドリブルで持ち上がると、そのままの勢いを活かしてゴール右下にシュートを決めて 1-1 の同点に追い付く。

 すると前半終了間際の48分にユベントスはエンバングラ選手が右サイドのトゥルコ選手に展開。ワンタッチで中央に折り返すと、待っていたキボツォ選手が巧みなトラップから右足アウトでシュートをゴール左下に決め、ユベントスは 2-1 と逆転に成功して前半を折り返す。

 落ち着きを得たユベントスは66分に SPAL の右 CK を跳ね返すとローヒ選手が右サイドのライン際を持ち上がるカウンターを発動。ローヒ選手のスルーパスに抜け出したムラッツィ選手の折り返しをボネッティ選手が押し込み、ユベントスのリードは2点に拡大する。

 80分には中盤からのロングフィードに反応したチェッリ選手が GK リゴン選手との 1対1 を冷静に制して4点目を奪取。

 ユベントスは84分に左サイドをワンツーで突破した SPAL のフィオーリ選手にゴールを許したものの、89分にチェッリ選手からのお膳立てを受けたエンバングラ選手が右足でゴールを決め、リードを3点差に保った状態で試合終了のホイッスル。

 試合はユベントスが 5-2 で勝利し、ユベントスはレギュラーシーズンを5位で終えた。

 

 なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。

アンドレア・ボナッティ監督:
「私達は非常に満足しています。今日で素晴らしいシーズンを締めくくったからです。レギュラーシーズンの最終戦でも選手たちは立ち上がりから積極的で不注意から生じた劣勢を跳ね返すなど内容のあるパフォーマンスを披露してくれました。

 リーグ最多得点ですし、この試合でも多くの選手たちがゴールを決めたことを嬉しく思います。また、キボツォが全公式戦で20ゴールを決めたことを嬉しく思います。

 グループはこの1年で成し遂げたことを讃えられるべきだと私は思います。私達はこの数ヶ月で形式的な経験を積み重ねたとの自覚を持ち、普段どおりの準備を進めています。

 プレーオフではカンピオナートで2敗したアタランタとの対戦です。私達は順位が下ですから勝つしかありません。しかし、私達はアイデアを持ち、若さを押し出す欲求と自己犠牲の精神を持ってピッチに立つつもりです」

 




 

 ユベントスはBチーム(= U-23)発足を機に「ボールを保持して自分たちから仕掛けるテクニック重視のチーム作り」に方針転換をしており、カンピオナートをリーグ最多得点で終えたことは評価されるべきでしょう。

 リーグ最多得点となるチームは「優勝チーム」か「育成に定評のあるクラブ」のどちらかでローマ、アタランタ、エンポリなどのプリマベーラが中心だったからです。

 また、ユベントスは身体が出来上がった若手有望株はプリマベーラの年代であっても U-23 へと飛び級を果たします。身体面や技術面の成長に合わせたプレー機会の場が用意されていることは良いサイクルを動かせていると言えるでしょう。

 

 レギュラーシーズンを5位で終えたユベントスはプレーオフへの出場権を手にしました。5月23日(月)にアウェイで4位アタランタと一発勝負を行う予定となっています。ローマが待つ準決勝に駒を進めることができるのかに注目です。