延期となったいた 2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第24節が行われ、ホームにベローナを迎えたユベントスはエンゾアンゴ選手のゴールで先制するも、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを許して 1-2 での逆転敗けを喫しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ 13: ムハレモビッチ 3: トゥリッキア |
MF | 25: エンバングラ(→ 25' st. 7: ハサ) 4: オミッチ (C)(→ 40' st. 28: ストリドンク) 10: ボネッティ 16: ローヒ(→ 18' st, 14: ムラッツィ) |
FW | 9: チェッリ(→ 18' st. 18: トゥルコ) 17: キボツォ |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択し、先週末の第26節ミラン戦からは3選手の入れ替えを実施。両翼のエンバングラ選手とローヒ選手、CF のチェッリ選手がスタメンに名を連ねて試合に臨みます。
試合はユベントスが主導権を握る。9分にセンターサークル付近でパスを受けたキボツォ選手がドリブルで中央突破をしてシュートを放つも、これは枠の左へと外れてしまう。
17分には右サイドからキボツォ選手が中にカットインで仕掛け、ローヒ選手の落としを受けたエンバングラ選手からのラストパスをキボツォ選手がシュート。だが、威力の欠いたボールは GK キビラ選手が正面でキャッチをする。
試合が動いたのは31分。ユベントスはペナルティーエリア寸前でオミッチ選手が倒されて FK を得るとチェッリ選手が直接狙う。シュートは弾き返されたものの、跳ね返りを回収したチェッリ選手が右サイドから入れたクロスをエンゾアンゴ選手が頭で合わせてユベントスが先制する。
41分には自陣内でインターセプトに成功したムハレモビッチ選手がエンゾアンゴ選手のパスを受けて左サイドからドリブルを開始。このままペナルティーエリアまで侵入して右足でシュート。しかし、利き足とは逆だったため決め切ることができない。
それでもユベントスはベローナにチャンスを与えず、前半を1点のリードを持って折り返すことに成功する。
後半もユベントスが良い立ち上がりを見せる。53分にサボナ選手からのクロスにニアでエンバングラ選手が合わせたが、GK キビラ選手の正面に飛んだシュートは好セーブに阻まれてしまう。
すると59分にベローナは自陣内で得た FK からロングフィードを最前線に送るとイェボア選手とエンゾアンゴ選手の競り合いで生じたルーズボールを回収したブラガンティーニ選手が左足でのシュートをゴール左下に決め、1-1 の同点に追い付く。
ユベントスは勝ち越しを狙って攻勢を強めるも相手 GK を脅かすような枠内シュートを放つまでには至らず。試合は引き分け濃厚となった後半アディショナルタイムに劇的な幕切れを迎える。
92分にベローナはエベンゲ選手が前線にフィードを送るとイェボア選手がオフサイドラインをギリギリで突破し、カットインからのシュートで GK センコ選手を破って土壇場で逆転に成功する。
試合はこの1点が決め手となり、1-2 で終了。後半に2失点を喫したユベントスは手痛い逆転敗けを喫することになってしまった。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「この試合は私達の明確な成長を阻害するものです。残念です。今日は試合をしたのですから教訓にしなければなりません。ベローナの得点は試合を “汚しました” し、それが彼らのクオリティーです。
このようなタイプの試合で私達は良い形で試合に留まることができませんでした。頭で理解することとそれを実践することは違います。私達はそれを欠いていました。勝つことはできなかったとしても、敗れてはなりませんでした。
今からローマ戦のことを考えます。ホームで無敗のリーグ首位チームを相手にしたモチベーションはそれだけであります。日曜日からまた成長曲線を描きたいと思います」
ミラン戦が内容と結果が伴う会心の出来だっただけに延期分の今節ベローナ戦での試合結果は非常に残念なものでした。特に、同点に追い付かれてからの残り30分のパフォーマンスは良くありませんでした。
サッカーでは “劣勢で良いところがなかったチーム” も運に恵まれれば、最初のチャンスで1点を取ることができるスポーツです。そのような失点を喫した際に「気落ち」するのではなく「切り替え」ができる『精神面での強さ』も必要となるでしょう。
プリマベーラの次戦は4月10日(日)に予定されているカンピオナート第27節ローマ戦です。
今季のカンピオナートで首位を走るローマを相手に今節ベローナ戦での反省を活かしたプレーができるかが重要です。今月の後半には UEFA ユースリーグも控えているだけにチームとして上昇気流を掴むことができるのかに注目です。