ユベントスは公式サイト上でデヤン・クルゼフスキ選手が2023年6月末までの期限付き移籍でトッテナムに加入すると発表いたしました。なお、条件を満たすと発動する買取義務と条件未達時に行使可能なオプションが付随しています。
ユベントスから発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
選手デヤン・クルゼフスキに関する
トッテナムとの合意事項
トリノ、2022年1月31日 ー ユベントス・フットボールクラブはトッテナム・ホットスパーとの間で選手デヤン・クルゼフスキの登録権を2023年6月30日まで一時的に譲渡することで合意いたしました。
レンタル料は1000万ユーロで 2021/22 シーズンに300万ユーロ、2022/23 シーズンに700万ユーロが支払われます。なお、契約には以下の項目が存在します。
- 2022/23 シーズン終了時までに特定のスポーツ目標を達成した場合、買取義務が発動
- 上述の条件が達成できなかった場合、トッテナムは選手登録権を取得する権利を有する
どちらのケースにおいても、完全移籍となった際は5年分割3500万ユーロとなります。
“特定のスポーツ目標” はおそらく「チャンピオンズリーグ出場権の獲得」でしょう。コンテ監督が望む選手の補強という点での落とし所になるからです。
また、トッテナムが目標未達の場合でも行使可能な『買取オプション』が付随していることも明らかになりました。
「クルゼフスキ選手の出場数」が “特定のスポーツ目標” だった場合、トッテナムは選手保有権を獲得するオプションは行使しないでしょう。そのため、チャンピオンズリーグ出場権が鍵になっていると考えられます。
2020/21 シーズンはチーム事情もあり、クルゼフスキ選手は重用されました。しかし、今季はピルロ監督からアッレグリ監督に変わったことで取り巻く環境は良いとは言えない状況でした。
そこにクルゼフスキ選手の能力を高く評価するパラティーチ氏が強化担当を務めるトッテナムから獲得オファーが寄せられたのです。
ユベントスがヴラホビッチ選手を獲得したことでクルゼフスキ選手の序列は下がりますし、アッレグリ監督が重宝していない状況で「適正額での獲得オファー」があれば移籍は容認されるべきでしょう。
そのため、今回のクルゼフスキ選手の移籍は両クラブと選手にとって良い取引となる可能性が十分にあります。
まずはクルゼフスキ選手がトッテナムで 2020/21 シーズンに見せていた輝きを放つことができるかでしょう。その上で買取義務が発動される条件が満たされることになるのかに注目です。