2024/25 セリエA第14節が行われ、アウェイでレッチェと対戦したユベントスはカンビアーゾ選手のゴールで先制するも、後半アディショナルタイムにレビッチ選手に同点ゴールを許して 1-1 で引き分けました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Lecce [4-3-3] |
Juventus FC [4-1-4-1] |
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GK | 30: ファルコーネ | 1: ペリン |
DF | 12: ギルベール 6: パスキロット (C) 4: ガスパール 25: ガッロ |
6: ダニーロ (C) 15: カルル 4: ガッティ 27: カンビアーゾ |
MF | 29: クリバリ 20: ラマダニ 8: ラフィア |
5: ロカテッリ |
7: コンセイソン 8: コープマイネルス 19: テュラム 10: ユルディズ |
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FW | 13: ドルグ 9: クルストヴィッチ 7: テテ・モレンテ |
22: T・ウェア |
レッチェのジャンパオロ監督は 4-3-3 を選択。クルストヴィッチ選手が CF で先発し、ドルグ選手とテテ・モレンテ選手が両翼を担当する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。ミッドウィークのアストン・ヴィラ戦から GK ペリン選手と右 SB ダニーロ選手の2選手が先発に名を連ねて試合に臨みます。
最初に惜しい場面を作ったのはユベントス。5分にユルディズが左サイドを突破した勢いを活かしてクロスを送るも、ゴール正面に詰めたテュラムはシュートをポストに当てて絶好機を逸してしまう。
対するレッチェは11分に GK ファルコーネから左サイドに展開してチャンスを作ろうと試みるも、ユベントスはカルルと GK ペリンのコンビで封殺。
ユベントスは15分にカウンターを発動させると最後はコンセイソンが少し距離のある位置からミドルシュート。しかし、GK ファルコーネを慌てさせるまでには至らない。
それでも24分にコンセイソンのシュートからT・ウェアがこぼれ球を押し込んだが、このプレーは VAR でオフサイドが確認されて得点は認められず。結局、前半はユベントスが良い形で攻め込むもスコアは動かず 0-0 で終了する。
ハーフタイムでの修正策が機能したのはレッチェ。
49分に右 CK からラフィアがヘディングで合わせるも、これは GK ペリンが横っ飛びセーブでキャッチ。54分には右サイドからのクロスをテテ・モレンテが枠内シュートで応えるなど攻撃のリズムを掴む。
だが、先手を取ったのはユベントス。67分に右サイドの深い位置でのスローインでプレーを再開するとコープマイネルスからのリターンパスを受けたカンビアーゾが思い切ってシュート。これがガスパールの伸ばした足に当たって軌道が変わりゴールイン。ユベントスが先制に成功する。
対するレッチェは76分に左サイドを持ち上がったガッロのクロスにクルストヴィッチが合わせるも、シュートはカルルが身体でブロック。ゴールを死守する。
逃げ切りを図るユベントスだったが、93分に左サイドに開いたクルストヴィッチからのクロスをレビッチに押し込まれて試合終了間際の土壇場に同点ゴールを献上。
試合は 1-1 で終了し、ユベントスは勝点2を取りこぼす手痛い引き分けとなってしまった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.5
ディ・グレゴリオならセリエAでの今季初黒星を喫していたかも知れない。素晴らしい判断力と対処力でチームに勝点1をもたらした。
DF: ダニーロ 5.5
サイドバックとして安全運行を試みるも、CB としてプレーした終盤は加齢による力不足であることが改めて露呈した。
DF: カルル 6.0
ペリンと共に守備で奮闘。高い集中力とパフォーマンスを最後まで発揮し続けていた。
DF: ガッティ 5.5
前半は良い形で機能していたが、ハーフタイムで体制を立て直したレッチェに対して防戦一方になってからは巻き返せる様子が全く見られなかった。交代の判断は妥当。
DF: カンビアーゾ 6.5
ジキルとハイド。先制点を決めるなどサイドバックとしての攻撃能力は脅威の一言に尽きる。その一方で自身の守る右サイドから試合終盤に立て続けに決定機を作られて追い付かれた現実は反省点だ。
DMF: ロカテッリ 6.0
中盤で落ち着きを与える役割を期待されていたが、後半の45分は自身を含めて守備に追われてそれどころではなかった。
OMF: コンセイソン 6.0
ガッロとのデュエルはスペースのあるカウンター発動時には良い形で制してた。その一方で守勢に回った際は後手になっており、引き分けと評することが妥当だろう。
OMF: コープマイネルス 5.5
全体的に低調なパフォーマンスの中で刹那の輝きが何度が見られた。得点が期待されるストライカーならそれでも良いが、チャンスメイカー役がそれでは物足りない。
OMF: テュラム 5.5
結果的にはチームのファーストチャンスを逸したプレーが痛かった。ただ、その後は献身的かつ精力的に汗をかき続けていたことは評価されなければならない。
OMF: ユルディズ 6.0
素晴らしい試合への入りでチームの攻撃を牽引していたが、ペースが落ちた後半にチームも防戦一方になっていた。ここが踏ん張りどころだろう。
FW: ティモシー・ウェア 5.0
アストン・ヴィラ戦よりも貢献度が低かった。CF が本職でないことは誰もが理解している。その状況での最善策を講じていたと擁護しにくい “チームの” パフォーマンスだったことが何より腹立たしい。
【交代選手など】
DF: ローヒ 5.5
ガッティとの交代で63分から出場。左 SB としてプレーする。レビッチのマーク役だったため、最後に手痛いレッスンを受ける結果となった。
OMF: ファジョーリ 5.0
63分にテュラムに代わって出場するも、心ここに在らずのパフォーマンスだった。移籍報道と起用方法が「放出」を確定する演出となっているのだから止むを得ないだろう。
OMF: バングーラ 5.5
74分にユルディズとの交代で出場。ボールロストをするなど上手く試合に入れず、良い印象を残すには至らなかった。
FW: プーニョ ー
83分にコンセイソンとの交代で出場し、ユベントスでのトップチーム・デビューを果たす。
チアゴ・モッタ監督 5.5
良い形で相手ゴールに迫った前半に得点は奪えなかったが、後半にエピソードという形で先制点に反映された。問題は先制後の試合運びだ。試合を終わらせるための『逃げ切り策』が「自分達がプレーをする」しか存在しないのではなかろうか。
ラプアーノ主審 6.5
ガスパールのハンドを声高に叫ぶほど、ユベントスが最後まで11人だった恩恵がクローズアップされることになるだろう。審判団として判断および試合進行は適切だった。