『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ベルナルデスキ選手が出場機会を求めて移籍する可能性があるとのことです。プレミア方面が候補に上がっていますが、移籍金次第と言えるでしょう。
ベルナルデスキ選手の出場時間と成績は下表のとおりです。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2018/19 (出場時間率:48.1%) |
セリエA | 28 (14) | 2 (4) | 1470' |
UEFA CL | 8 (6) | (2) | 552' | |
イタリア杯 | 2 (2) | 1 | 180' | |
SuperCoppa | 1 | 0 | 4' | |
合計 | 39 (22) | 3 (6) | 2206' | |
全試合 | 51 | ー | 4590' | |
2019/20 (出場時間率:39.9%) |
セリエA | 18 (9) | 0 | 795' |
UEFA CL | 5 (2) | 1 | 191' | |
イタリア杯 | 1 (1) | (1) | 90' | |
合計 | 24 (12) | 1 (1) | 1076' | |
第26節終了時点 | 30 | ー | 2700' |
約 40% の出場時間を確保しており、これは控え選手としては多い方です。しかし、「D・コスタ選手が負傷離脱中のもの」との “但し書” が付くため、序列は高くはないと言わざるを得ません。
また、今夏にはクルゼフスキ選手が加わります。出場機会を得ることは今シーズンよりも難しくなることが予想されるため、『来夏の欧州選手権』でのイタリア代表入りのために移籍を決断する可能性はあると言えるでしょう。
ガゼッタ紙はベルナルデスキ選手の移籍先としてプレミアリーグをあげ、ユナイテッド、チェルシー、アーセナルの名前を出しています。ただ、これらのチームが求める FW に該当するのかは怪しいところです。
ユナイテッドとチェルシーは前線に若手 WG はいるため、ベルナルデスキ選手を積極的に欲しがる理由はありません。割って入る難易度はアーセナルが最も低いものの、(ポゼッション重視の)アルテタ監督が要求する技術水準が備わっているかがネックになります。
「ユベントスが回収したい移籍金を出せそうなのがプレミア勢だけ」という現状ですし、ベルナルデスキ選手が移籍を熱望するかは「セリエA再開後のどれだけ起用されるか次第」でしょう。
(ユベントスの現フロント陣は)積極的な大型補強を敢行する『拡大路線』へと舵を切ったのですから、余剰戦力となった選手を上手く “換金” することも重要な役割となります。昨夏はそれに失敗しているだけに、その反省が活かされることになるのかに注目です。