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ユベントス、ディ・マリア獲得に失敗した際の代替案としてベラルディが浮上も決め手に欠く

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ディ・マリア選手の獲得を最上位に据えるユベントスが獲得失敗時の代替候補としてサッスオーロのベラルディ選手を考えているとのことです。

 ただ、ベラルディ選手の獲得には移籍金が必要となります。獲得総額と選手の能力を考えるとディ・マリア選手の代替候補1番手にはならないでしょう。

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 ベラルディ選手は1994年8月生まれの27歳。サッスオーロの下部組織で育ち、ユベントスとの共同保有だった過去を持つイタリア代表のウィンガーです。

 今季はセリエAで33試合に出場し、15得点17アシストの成績を残しています。

 この成績であれば複数の買い手が現れるはずですが、争奪戦には至っていません。その理由は「ベラルディ選手が輝く環境を用意することが難しい」というものでしょう。

 

 具体的な懸念事項は以下のとおりです。

  • UEFA のコンペティションに不参加
  • サッスオーロは “ベラルディのチーム”

 まず、サッスオーロは UEFA のコンペティションに参加しておらず週1試合が基本です。しかし、ビッグクラブでは「週2試合」が基本であり、フィジカル的な消耗が大きくなります。

 また、ベラルディ選手は「自分中心のチーム作り」をしたサッスオーロでは輝いていますが、イタリア代表ではそうとは言えません。

 ベラルディ選手のビッグクラブでの立ち位置は「イタリア代表の似たもの」になるでしょう。“ベラルディ選手のため” にチームの攻撃陣を再構築するビッグクラブは存在し得ないため、これが獲得に二の足を踏む要因になっているのです。

 

 サッスオーロはベラルディ選手の移籍金として3000万ユーロを要求していますが、今夏は市場に “ベラルディ選手と似た特長を持つベルナルデスキ選手” がフリーの立場で買い手を求めています。

 移籍金が不要なベルナルデスキ選手の方が安価なのですから、ユベントスがベラルディ選手の獲得に本気になるのは「予想外のトラブルに見舞われた時」でしょう。どのような結末を迎えるのかに注目です。