『ソーシャル・フットボール・サミット 2025』に出席したユベントスのキエッリーニ戦略ディレクターがジュリア・ミッツォーニ氏からの質問に応じたところを『スカイ・イタリア』が報じていましたので概要を紹介いたします。

キエッリーニ戦略ディレクターとの主な一問一答は以下のとおりです。
■ どのような役割を担っているのですか?
「戦略ディレクターです。名称は好きではありませんが、練習は大好きです。ユベントスがやって来たこと、これから目指すことをサポートしてくれると思います。2つのクラブを行き来していますし、ヴィノーヴォは私達にとって重要な存在です。未来の一部はヴィノーヴォでの活動に懸かっています。私達の使命は特別な価値観に従って成長し、方向性を示すことです」
■ スパレッティ監督については?
「勝ちたいと勝たなければならないは違います。スパレッティは就任初日からそう言っています。すべてはまだ未知数ですし、困難と好機が待っているでしょう。重要なのは細部です。様々な感情が渦巻いていますが、バランスを見出せれば落ち着くでしょう。共感性と人間性に溢れ、周囲の人々に寄り添うことを大事にしている人物です」
■ 移籍市場については?
「私達はラストピースを欠いています。スポーツ・ディレクターです。準備ができれば、コモリ CEO もスポーツ面での責任者となり、私もモデスト TD や新 SD と共に決定を下します」
■ ユルディズとの契約延長交渉は?
「落ち着きましょう。誰もが意欲的です。バランスと冷静さがあれば、何事も成し遂げられるでしょう」
ユルディズ選手との契約延長交渉がストップしているとの報道がありましたが、その最大の要因は「ユベントス側が “交渉の実質的責任者となる新 SD” の選定および指名を優先されているから」でしょう。
ユルディズ選手との契約を延長する強い意向を持っていたとしても、選手側に『白紙の小切手』を提示することはできません。
『クラブが設定した年俸規律に則った範囲内での合意』が必要になりますし、その重要任務の責任者となる新 SD の指名をクラブが優先するのは自然なことでしょう。交渉を行うのはユルディズ選手だけではないからです。
また、ユルディズ選手はトルコ代表として2026年3月にW杯のプレーオフに臨む関係で自身の契約延長に関する決断を早急に下すことはないと思われます。したがって、交渉が停滞していることはそれほど大きな問題ではないでしょう。
まずはユベントスがチームとして周囲の雑音を封じるピッチ上での結果を残すことができるのかに注目です。