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ユベントス、株価が「前期決算の不振」と「新型コロナウイルス」の影響で1ヶ月前の半値にまで落ち込む

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている中、ユベントスの株価にも大きな影響が生じています。1ヶ月前の「1株あたり 1.2 ユーロ」の半値にまで落ち込んでおり、今後は厳しい経営状況下での立て直しを迫られることになるでしょう。

画像:ユベントスの株価
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 ユベントスの株価が低迷している理由は2つあります。1つは「前期決算で5000万ユーロの赤字を計上したこと」です。これはユベントス(のフロント陣)が行った経営戦略の結果ですから、アニェッリ会長を含む取締役会の責任です。

 現実路線のマロッタ前 GM とアッレグリ前監督を追い出し、『拡大路線』に走った “途中経過” が「巨額の当期損失」として現れていました。

 計画では「チャンピオンズリーグを制して(投資分を)取り返す」予定だったのでしょう。しかし、シーズン後半戦に入るとアウェイ戦での取りこぼしが目立っていたこともあり、市場に嫌気が差す形になったと考えれます。

 

 2つ目は「新型コロナウイルスの蔓延」です。これはユベントスだけでなく、世界中の株式市場で資金が引き上げられたことで『全面安』の展開に直面しています。

 どの企業の経営者も「新型コロナによる全面安」に対処しなければならないことは同じです。ただ、採って来た経営方針によって対策の選択肢に差が生じるという問題があります。

 『拡大路線』を採った(パラティーチ CFO の)ユベントスは「縮小」の圧力に直面するでしょう。なぜなら、「前期の巨額損失」と「新型コロナ」の “ダブルパンチ” を受けた状況だからです。

 マロッタ前 GM を追い出していなければ、「新型コロナ」だけで済んでいた可能性があり、「現状維持」も選択肢として残ります。場合によっては「新型コロナで経営が苦しいクラブから有力選手を買い叩く」ということも可能になります。

 平時の『健全経営』は「小心者」に映りますが、有事の際に採れる選択肢の数が多くなるという点は留意する必要があるでしょう。

 

 おそらく、ユベントスは3億ユーロの増資によって得た資金での穴埋めをせざるを得なくなるでしょう。UEFA が FFP の特例を適用しても、ユベントスの財務状況は変わりません。経営陣がどのように舵取りをするのかに注目です。