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【採点】 2019/20 セリエA第25節 SPAL 対ユベントス

 チャンピオンズリーグ前に行われた 2019/20 セリエA第25節 SPAL 戦はロナウド選手とディバラ選手のゴールでユベントスが 1-2 で逃げ切り、勝点3を獲得しました。

画像:先制点を決めたロナウドを祝福するラムジーとクアドラード

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 セリエA第25節 SPAL 対ユベントス
表1:先発メンバー(2019/20 セリエA第25節 SPAL戦)
  SPAL
[4-3-3]
Juventus
[4-3-3]
GK 99: ベリシャ 1: シュチェスニー
DF 4: チョネク
41: ボニファツィ
87: ズカノビッチ
13: レツァ
13: ダニーロ
24: ルガーニ
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: アレックス・サンドロ
MF 19: ルーカス・カストロ
6: バルディフィオーリ
7: ミッシローリ
画像:キャプテン
8: ラムジー
30: ベンタンクール
14: マテュイディ
FW 21: ストレフェッツァ
37: ペターニャ
8: バロティ
16: クアドラード
10: ディバラ
7: ロナウド

 SPAL のディ・ビアージョ監督は 4-3-3 を選択。ペターニャ選手が1トップに入り、両翼でバロティ選手とストレフェッツァ選手がサポート。中盤でバルディフィオーリ選手が試合を作る陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのサッリ監督も 4-3-3 を選択。累積警告がリーチのデ・リフト選手は次節インテル戦を見据えて温存となり、キエッリーニ選手が先発。ディバラ選手が偽9番を担当する布陣で試合に臨みます。

 

 試合は前線から積極的なプレスをかけた SPAL がリズムを掴む。3分に左サイドで作って最後はペターニャのシュートが枠を捉えるが、これはシュチェスニーの正面。

 対するユベントスは直後の4分にディバラのクロスに反応したロナウドが押し込むが、オフサイドでゴールは認められず。その後は拮抗した時間が続くが、SPAL は22分に抜け出したストレフェッツァが角度のない場所からシュートもシュチェスニーが股下でストップ

 ユベントスは37分にダニーロからのパスを受けたディバラが囲まれながらもシュートを放つも、ポストに嫌われてしまう。

 それでも39分にラムジーのパスに反応して DF ラインの裏に抜け出したクアドラードの折り返しをロナウドが押し込み、ユベントスが1点を先制して前半を終える。

 後半はユベントスが主導権を握り、SPAL 陣に押し込んでシュートを浴びせる時間が続く。ユベントスは55分にキエッリーニを下げ、デ・リフトを投入。調整の色合いが強い采配を見せる。

 スコアが動いたのは61分。ユベントスはラムジーが自陣で右サイドに展開して攻撃を始めると、最後はディバラのクロスを受けたラムジーがループシュートでベリシャを交わし、リードを2点に広げる。

 対する SPAL は68分に右サイドのストレフェッツァからの低い弾道のクロスをボックス内で処理したルガーニがミッシローリを倒したとの理由で VAR が介入。主審のラ・ペンナが映像確認のできない中で与えた PK をペターニャがゴール右下に決め、SPAL が1点差に詰め寄る。

 観客のボルテージを背に攻勢を強める SPAL だったが、GK シュチェスニーを脅かすまでには至らず。一方のユベントスは85分にクアドラードの突破で得た FK をロナウドが狙うも、これはクロスバーを直撃。

 結局、試合はこのまま 1-2 で終了。リードを守り切ったユベントスが勝点3を積み重ねた。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
 試合序盤に訪れたセーブ機会で期待された仕事をし、ビルドアップの中継点としても機能。PK を止めるのは確率的に難しく、役割は十二分に果たしていた。

DF: ダニーロ 6.0
 可もなく不可もなし。ただ、対戦相手が最下位に沈む SPAL であったことを踏まえると、対面することになった相手を攻守において圧倒して欲しいという現実もあった。

DF: ルガーニ 5.5
 出足の良さや空中戦での高さなど良い部分はあった。ただ、ヘディングで弾き返すのではなく味方に付けるなど、評価を高められる要素が散見されたことも事実だ。PK は不運だったが、タックルを仕掛けた判断は正しい。細かい部分でのプレー精度を高められるかが課題だろう。

DF: キエッリーニ 6.0
 前節よりも強度の高いプレーができていた。対人守備力での強さは見られたが、加速力は戻り切っておらず、守備範囲の狭さは否めなかった。復活にはもう少し時間を要するだろう。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 左のサイドライン際でボールを持ち上がり、良質のクロスを提供することでチャンスを演出。その一方で対面したストレフェッツァに攻撃の起点を何度も作られるなど守備での貢献は低く、プラスマイナスは実質的にゼロだった。

MF: ラムジー 6.5
 周囲と上手く連携するリンクマンとして攻撃に推進力をもたらす。61分には自らスイッチを入れた攻撃を完結させる追加点を決めるなど、インサイドハーフとしての能力があることを示した。

MF: ベンタンクール 6.5
 縦パスを積極的に使い、「速攻」を意識したビルドアップを行う。前線の FW 陣がボールを受けることができていたため、役割は果たせていたと言えるだろう。

MF: マテュイディ 5.5
 前節で見せたパフォーマンスは良かったものの今節は低調だった。A・サンドロとともに守備では十分に機能しておらず、左サイドを崩されて失点するのは時間の問題だったとも言える。

FW: クアドラード 6.5
 持ち前の突破力やクロスで決定機を多く演出。ただ、ペナルティーエリア内で自らが手にした決定機を活かし切ることはできず、今日の試合での主役に躍り出ることはできなかった。

FW: ディバラ 6.5
 狭いスペースでボールを引き出し、ターンからのドリブルやパスで局面を打開。37分のポスト直撃シュートやラムジーへのラストパスなどで状態の良さを示した。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
 前線で積極的に動き、39分には先制点を奪取。オフサイドで取り消された4分のシュートやクロスバーに嫌われた85分のシュートなど、コンディションは万全と見て問題ないだろう。

 

【交代選手など】

DF: デ・リフト 6.0
 55分にキエッリーニとの交代で出場。右 CB として手堅くプレーする。右サイドはダニーロが攻撃を自重するケースが多く、守備が安定していたことも幸いした。

MF: ラビオ 6.0
 ラムジーに代わり、73分から出場する。ベンタンクールとのコンビで SPAL の中盤 MF が仕掛けて来るプレスを回避し、チームに落ち着きを与える。状態を保つことが残りシーズンでの注文点だろう。

FW: ベルナルデスキ ー
 マテュイディとの交代で79分から出場機会を得る。右インサイドハーフを務め、中盤での汗かき役を担う。ボールを持ったプレーで大きな貢献をすることはできなかった。

 

サッリ監督 6.0
 実質的にはターンオーバーだったのだから、勝点3の獲得は評価に値する。最終ラインからのビルドアップにぎこちなさが残ったが、出場機会の少ない選手による組み合わせなのだから許容しなければならないだろう。A・サンドロが引っ張り出されて空いたスペースを活用され続けた点は要改善項目だ。

ラ・ペンナ主審 6.0
 ルガーニのプレーで PK を宣告したのは間違いではない。出した右足がボールを突き出せずに残る形となっり、ミッシローリが倒れる原因となったからだ。ただ、このプレーをラ・ペンナは映像で確認できていない。そのため、誤った VAR の使用例と言わざるを得ないだろう。ジャッジ全体はまずまずだった。