2019/20 シーズンの前半戦が終了しましたので、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階、A が最高評価です。 第1回目の評価対象はサッリ監督とチームのフロント陣です。
サッリ監督: Bー
サッリ監督が 2019/20 シーズン前半戦に残した成績は以下のとおりです。
- セリエA
- 13勝3分1敗(勝点42:インテルと並び首位)
- 31得点(リーグ5位)、17失点(リーグ3位)
- チャンピオンズリーグ
- 5勝1敗でグループDを首位通過
- ラウンド16ではリヨン(フランス)と対戦
- スーペルコッパ
- ラツィオに 1-3 で敗れ、タイトルを逸する
アッレグリ監督が率いていた時代と「結果」は遜色はなく、合格点は十分に超えていると言えるでしょう。しかし、サッリ監督に求められているのは「内容」です。
「試合内容」の点では改善点や課題が散見される状況です。攻守ともに中途半端な状態ですから、チームの状態が上がらないと「無冠」で終わることもあり得るでしょう。
「ヨーロッパ屈指のサッカー」と称されなければ、サッリ監督を招聘した価値がありません。シーズン後半戦でチームの完成度を高め、結果と内容を伴わせることができるのかに注目です。
フロント陣: C
一方でフロント陣は吊るし上げられても文句は言えない状況です。これは余剰戦力を抱えたままでシーズンを迎えてしまったからです。
- GK: ペリン(怪我)
- DF: ルガーニ
- MF: エムレ・ジャン
- FW: ピアツァ(怪我)、マンジュキッチ
選手の放出が滞っている状況で「選手獲得」を敢行したために、チャンピオンズリーグで5選手が登録外となりました。この状況は「フロント陣の失態」と言わざるを得ないでしょう。
シーズン開幕前の段階で移籍先が決まる可能性がゼロに近かったのは「10月頃の復帰が予定されていたピアツァ選手」です。逆に言えば、「ピアツァ選手以外で余剰戦力と見なされている選手の放出先を見つけること」がフロント陣の “ノルマ” だったのです。
しかし、それができませんでした。その結果、エムレ・ジャン選手に「裏切り行為」をメディアの前で暴露されたのです。会計的にも人件費が大きすぎる分析は出ているのですから、冬の移籍市場で人員整理は不可避と言えるでしょう。
「アマチュア」の烙印が押されたパラティーチ CFO とネドベド副会長の2人がシーズン後半戦で汚名返上に成功するのかが注目点です。