ドイツで行われた 2019/20 UEFA チャンピオンズリーグ第6節レバークーゼン戦はロナウド選手とイグアイン選手のゴールでユベントスが 0-2 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Leverkusen [4-2-3-1] |
Juventus [4-3-1-2] |
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GK | 1: フラデツキー | 77: ブッフォン |
DF | 8: ラース・ベンダー 6: ドラゴビッチ 5: スベン・ベンダー 22: シンクフラーフェン |
13: ダニーロ 28: デミアル 24: ルガーニ 2: デ・シリオ |
MF | 10: デミルバイ 20: アランギス 38: ベララビ 29: ハベルツ 19: ディアビ |
16: クアドラード 5: ピアニッチ 25: ラビオ 33: ベルナルデスキ |
FW | 13: アラリオ | 21: イグアイン 7: ロナウド |
レバークーゼンのボス監督は 4-2-3-1 を選択。アラリオ選手が1トップに入り、ベララビ選手とディアビ選手が両翼を担当する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのサッリ監督は 4-3-1-2 を選択。ラツィオ戦から2試合連続で先発するのはクアドラード、ピアニッチ、ベルナルデスキ、ロナウドの4選手だけという布陣で試合に臨みます。
膠着していた試合が突如オープンになったのは10分。レバークーゼンはアランギスのクロスがブッフォンに弾かれたところをデミルパイが狙うも枠の上。対するユベントスは直後に抜け出したイグアインがクロスを送るも、ロナウドには合わず。
レバークーゼンは12分にディアビのシュートがポストを直撃。22分にはベララビのシュートが枠を捉えるが、これはブッフォンが横っ飛びセーブで防ぎ、均衡を破ることはできない。
一方のユベントスは36分にラビオのキープからボールを得たイグアインが左足シュートで狙うも、これは枠の上に大きく外してしまう。
すると、レバークーゼンは44分にラビオからボール奪取に成功すると最後はハベルツがシュートを放つ。しかし、シュートはデミラルのブロックで防がれてゴールとはならず。前半は互いに譲らず、0-0 で折り返すこととなる。
ユベントスは51分にベルナルデスキのパスに反応したロナウドが左足シュートを決めるが、これはオフサイドでゴールは認められず。その後はどちらのチームもシュートにまで持ち込めず、時間だけが経過する。
均衡が敗れたのは75分、ユベントスはピアニッチが左サイドのディバラに展開するとスペースに抜け出してからグラウンダーのクロスを入れる。これを走り込んだロナウドが難なく押し込み、ユベントスが先制に成功する。
後半はブッフォンを脅かすことができていなかったレバークーゼンは89分に抜け出しに成功したアランギスがシュートを放つも、ルガーニがブロック。こぼれ球を運良く回収したハベルツから再びアランギスに決定機が訪れるが、これもルガーニにブロックされて同点とはならず。
逆に92分にイグアインの落としをディバラが回収し、リターンを受けたイグアインが左足シュートを決めて2点目。結局、試合はこのまま 0-2 で終了。ユベントスはグループ最終戦を勝利で締めくくることに成功した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
シュートストップで期待された働きを見せてチームに貢献。前回出場時の汚名を少しは返上した。
DF: ダニーロ 5.5
ボールの引き出しなどはスムーズだったが、相手陣内でのプレーには雑さも残った。攻守においてプレー精度を高めることが期待されていると言えるだろう。
DF: デミラル 6.5
デュエルにおいて完全に上回り、守備能力の高さを見せ付けた。出場機会が得られないなら、シーズン後半戦に期限付き移籍を要求されたとしても文句は言えないレベルの内容だった。
DF: ルガーニ 6.0
デミラルとのコンビでクリーンシートを達成。相手に釣り出される不味い場面はあったが、自ら責任を持って守り切る。身体を張った守備を最後まで続けており、「ボヌッチ+デ・リフト」の組み合わせよりも将来性を感じさせた。
DF: デ・シリオ 5.0
足元の技術を活かした繋ぎは良いものがあった。しかし、肝心の守備では相手のプレッシャーがない中でセーフティーに逃れたことで CK を2度もプレゼントするなど判断力の悪さが目立った試合だった。
MF: クアドラード 5.5
前への推進力や右サイドのタッチライン際で幅を取るなど攻撃面での役割は素晴らしい内容だった。しかし、守備時に自身の背後を突かれるケースが散見されており、ポジショニングという点での改善が求められた試合とも言えるだろう。
MF: ピアニッチ 6.0
普段どおりの役割を担ってボールを引き出して展開し、攻撃の推進役となった。ただ、両脇の MF が空けたスペースを相手に活用されてカウンターでボックス近辺にまで持ち込まれるなど守備での苦労を強いられた。
MF: ラビオ 5.0
ボールを持った際の輝きを見せた一方、プレッシングの餌食となって相手にカウンターを許す結果となった。コンディションが上がり切っておらず、運動量が少ないことが要因だろう。完全復調には時間を要しそうだ。
MF: ベルナルデスキ 6.0
ボックス・トゥ・ボックスで動き、得点を感じさせるパスを供給するなど期待された仕事は果たしていた。クロスを見越して事前に周囲の動きを把握できると、より評価を高めることになるだろう。
FW: イグアイン 6.5
36分の決定機をシュートミスで逸したが、最後に何とか帳尻を合わせることに成功。サッリの面子を守ることに成功した。
FW: ロナウド 6.5
カウンターを仕掛けたベララビをフルスプリントで戻って止めるなど守備でも貢献。51分のゴールは取り消されたが、ゴール前に顔を出し続けて75分には決勝点となる先制点を奪取。良い結果を残してドイツを後にした。
【交代選手など】
FW: ディバラ 7.0
61分にベルナルデスキとの交代で出場。中盤でボールを引き出してドリブルで持ち上がり、2人の FW のゴールを演出する直接的な役割を果たした。大きな仕事をしたと言えるだろう。
MF: マテュイディ ー
ラビオに代わり、85分から出場する。DF ラインの前に発生していたスペースを埋める仕事を担い、クリーンシート達成に貢献した。
MF: ムラトーレ ー
クアドラードとの交代で93分から出場機会を得る。ただ、観客の乱入によるプレーがアクティブになったとは言えないまま試合終了のホイッスルを聞く形になってしまった。
サッリ監督 6.0
負傷者を出さずに勝利したことが最大の収穫と言えるだろう。ピアニッチの両脇を使われ続けた状況を修正することにかなりの時間を要したし、デミラルとルガーニの個人能力によってクリーンシートが達成される形となった。ディバラ投入が唯一の仕事と言わされて仕方のない采配だった。
バスティアン主審 6.5
接触プレーを比較的容認はしたものの、判定基準は常に一定だった。副審がオフサイドの判定を正確に下すことができており、審判団として高い水準にあることを示していた。