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プリマベーラ: ゴッツィ・イウェルの劇的ゴールでアトレティコを下し、グループ首位通過を決める

 2019/20 UEFA ユースリーグ第5節アトレティコ・マドリード戦が行われ、ユベントスはゴッツィ・イウェル選手が後半アディショナルタイムに決めた劇的ゴールで 2-1 の逆転勝ちを手にし、グループ首位通過を決めました。

画像:殊勲のゴールを決めたゴッツィを抱きかかえるファジョーリ

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表1:出場選手一覧(2019/20 UEFA YL 第5節 アトレティコ戦)
  選手名
GK 1: シアーノ
DF 2: バンデイラ
5: ヴラセンコ
6: ゴッツィ・イウェル
3: アンツォリン (C)
MF 4: レオネ(→ 1' st. 15: トンギャ)
10: ファジョーリ
8: ラノッキア(→ 24' st. 18: アハマダ)
FW 7: セネ(→ 14' st. 17: パブロ・モレーノ)
9: ペトレッリ
11: ポルタノーバ

 ザウリ監督は 4-3-3 を選択。中盤のファジョーリ選手が1列上がった場合は 4-2-3-1 にも変更できる布陣で試合に臨みます。

 

 試合は1分にソリアーノ選手がオープニングシュートを放ったアトレティコが流れを掴み、積極的にシュートを打つ展開で幕を開ける。

 この姿勢が実ったのは25分のこと。アトレティコはバレラ選手が左サイドを突破して折り返すと、ペナルティエリア内で待ち構えていたサリド選手が右足で合わせて先制に成功する。

 ビハインドを背負ったユベントスはファジョーリ選手が FK を直接狙うも、これはリケルメ選手がセーブ。

 追加点を狙うアトレティコは30分過ぎからサリド選手とソリアーノ選手が続けざまに決定機を手にしたが、どちらも GK シアーノ選手に阻まれてしまう。しかし、それでも前半は 0-1 とアウェイのアトレティコがリードを持って折り返す。

 首位通過のために最低でも引き分けに持ち込みたいユベントスは後半開始と同時にトンギャ選手を投入し、攻めの姿勢を強めるも、アトレティコの強固な守備網をこじ開けられないまま時間だけ経過してしまう。

 攻め続けたユベントスの姿勢が実ったのは78分のこと。ペトレッリ選手がゴッツィ・イウェル選手からの縦パスを DF ラインの裏に送ると、これに反応したパブロ・ボレーノ選手が胸トラップから右足ボレーを決め、スコアを振り出しに戻すことに成功する。

 追いつかれたアトレティコは81分にマロト選手が左サイドからシュートを放つも、シアーノ選手が横っ飛びセーブで CK に逃れ、勝ち越しとはならない。

 このまま試合終了かと思われた94分に試合は劇的な幕切れを迎える。ユベントスは左 CK を一旦は跳ね返されるが、アンツォリン選手が回収して低い弾道のクロスを入れると、このボールがアトレティコ DF の足に当たって浮き球となる。これをゴッツィ・イウェル選手が頭で押し込み、土壇場でユベントスが逆転。

 試合はこのまま 2-1 で終了し、ユベントスが勝点3を積み重ね、グループ首位通過が決定した。

 

 なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。

ランベルト・ザウリ監督:
「選手たちは本当に素晴らしかったですし、これが最高の試合です。ノックアウト・ステージに初めて到達しましたし、強いチームを相手にした非常に重要な直接対決の後に1試合を残して達成しました。

 後半はポゼッションを保ち、上手く攻撃的にプレーしました。選手たちが大事な結果に向けてプレーしているのを私は目にしたのです。主人公になりたいチームの成長のサインを見ましたし、そのことが私を非常に幸せにしてくれています。

 今、私達は速やかにページをめくらなければなりません。ここからクリスマスまでに重要な試合をプレーしなければならず、それらの試合に集中しなければならないからです」

 

 第5節を終えた時点でユベントスが入るグループDの順位表は次のようになりました。

順位表:2019/20 UEFA YL・グループD(第5節終了時)
  チーム名 勝点 得失
1 ユベントス 5 4 0 1 12 +8
2 アトレティコ 5 3 0 2 9 0
3 レバークーゼン 5 1 1 3 4 -5
4 ロコモティフ 5 1 1 3 4 -3

 ユベントスとアトレティコは第6節の結果次第で勝点12で並ぶ可能性はあります。しかし、その場合は直接対決で2勝しているユベントスが上位になるため、ユベントスの首位通過が決定しました。

 これまでのユベントスの最高成績は2位通過でプレーオフ・ラウンド進出でしたから、決勝トーナメントにストレートインする首位通過はクラブ初のことです。欧州の舞台で結果を残したザウリ監督の手腕は高く評価されるべきと言えるでしょう。

 

 ちなみに、ザウリ監督が言及した重要な試合はトリノとのダービー戦やローマ戦のことでしょう。また、コッパ・プリマベーラの3回戦ボローニャ戦も12月18日に予定されています。

 国内での試合に集中できる環境を自ら作り出すことができただけに、プリマベーラが良い成績で年内の公式戦を締めくくることができるのかに注目です。