ユベントスは公式サイト上でボヌッチ選手との契約期間を1年延長し、2024年までの新契約を締結したと発表いたしました。アッレグリ前監督の解任による大きな利益を得た人物の1人と言えるでしょう。
ボヌッチ選手は1987年5月生まれの32歳。2017年夏に突如ミランに移籍するも、翌2018年夏に移籍金3500万ユーロでユベントスに出戻り、2023年までの5年契約を締結していました。
この動きだけでも「異例」なのですが、36歳を迎える 2022/23 シーズンまでの契約を “緊急性が乏しい現状” でボヌッチ選手が37歳を迎える 2023/24 シーズンまでに延長したことは「極めて異例」と言わざるを得ないでしょう。
まず、ボヌッチ選手の能力は「凡庸」です。これは自らの意志でミランに移籍した 2017/18 シーズンに白日の下にさらされました。
その一方で「頑強」という持ち味があります。そのため、継続的にプレーすることが可能で出場機会を手にしやすく、自らのミスをカバーしてくれる選手と組んだ際の「好印象」で評価されやすいという立ち位置にありました。
ボヌッチ選手の年俸が「CB の平均値」であるなら、実力や期待値と見合ったものです。しかし、昨シーズンの時点で「DF の最高額」だった訳ですから、コストパフォーマンスの面では論外です。
キエッリーニ選手のように「どの DF と CB のコンビを組んでも、両 DF が良いパフォーマンスをすること」がボヌッチ選手には求められており、それができなければ不良債権と化すことは時間の問題と言わざるを得ません。
パラティーチ CFO やネドベド副会長はボヌッチ選手を “バンディエラ(= 旗頭)” にしたいのでしょう。そのためには「DF 陣のリーダーとしてチャンピオンズリーグを複数回勝つこと」が求められます。
ボヌッチ選手との契約延長がチームにプラス効果をもたらす結果になるのかに注目です。