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コラム:「高齢化」と「現行契約満了」が迫るユベントス DF 陣の改革は待ったなし

 1月から移籍市場が開くため、各チームの補強ポイントに合致するポジションの選手を獲得するなどとの噂が報じられています。

画像:2020年までの契約を持つ34歳のキエッリーニ

 ユベントスは中盤が補強ポイントと見られていますが、重要なのは DF 陣でしょう。なぜなら、CB の高齢化に加え、2020年で現行契約を満了する選手が4選手もいるからです。

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ユベントス DF 陣の現状

 ユベントスは9選手を DF に登録し、2018/19 シーズンを戦っています。その約半数にあたる4選手が 2020 年夏までに現行契約を満了するのですから、クラブとしての対応に迫られていると言えるでしょう。

選手名 契約 推定年俸
CB: キエッリーニ(34) 2020 400万ユーロ
CB: ベナティア(31) 2020 300万ユーロ
SB: A・サンドロ(27) 2020 280万ユーロ
CB: バルザーリ(37) 2019 300万ユーロ

 CB はキエッリーニ、ベナティア、バルザーリの3選手が “岐路” に近づいています。いずれの選手も30歳を超えており、2年以内に現行契約が満了するからです。

 また、A・サンドロ選手と契約延長交渉が進んでおらず、2019年夏の移籍市場までに「売却」を余儀なくされる可能性が高い状況にあるのです。

 

「ベナティアの処遇」をどうするのかが喫緊の問題

 まずは「ベナティア選手の処遇」をどうするのかをクラブが示す必要があります。ベナティア選手は『出場機会』を求めていますが、序列的に厳しいものがあります。

  • キエッリーニ(34):主将、好パフォーマンスを継続
  • ボヌッチ(31):高額な移籍金と年俸で起用せざるを得ない理由あり
  • ルガーニ(24):イタリア人の若手選手として期待大

 キエッリーニ選手は適度に休養を与える必要がありますが、この時にチャンスが与えられるのはルガーニ選手であるべきしょう。これはベナティア選手も織り込み済みだったはずです。

 なぜなら、ベナティア選手は「CB の一角としてプレー機会を確保し続けている」という前提があったからです。しかし、ボヌッチ選手が夏に急遽復帰したことで、理想的なバランスが崩れることになりました。

 その結果、「ベナティア選手とルガーニ選手を天秤にかけることを余儀なくされた」と言えるでしょう。チームに残すべきはルガーニ選手ですが、ユベントスが “判断” をどのタイミングで下すのかが注目点になります。

 

A・サンドロの退団が現実味を帯びている以上、CB と SB をそれぞれ1選手は獲得が必須

 また、左 SB として存在感を発揮しているA・サンドロ選手との契約延長が進んでいないことへの対応も必須です。現行契約は2020年までですが、今季終了までに契約を延長できないのなら、売却を決断しなければならなくなるはずです。

 この場合は今季後半戦でスピナッツォーラ選手が見せるパフォーマンスによって、獲得を目指す選手が変わることになります。良い内容を見せることができれば、トップレベルの選手を補強する必要性がなくなるからです。

 一方の CB はそうは行きません。バルザーリ選手の引退が現実味を帯びていますし、キエッリーニ選手の出場ペースも徐々に低下していくことが予想されます。そのため、獲得する選手には一定の制約があると言えるでしょう。

  • 年齢:25歳前後(以下の条件を満たせば、20歳前後でもOK)
  • 序列:CB の3番手以降からスタート
  • 実績:ビッグクラブのプレー水準が必要

 要するに、ボヌッチ選手とのトレードでミランに移籍したカルダーラ選手が「理想の獲得候補」であり、「ベナティア選手とカルダーラ選手の交換トレード」を画策すべきなのです。

 ただ、実現は非現実的と考えられるため、他の候補を探さなければならないでしょう。

 

 具体的な CB の獲得候補としてはマンチェスター・ユナイテッドのエリック・バイリー選手です。

 24歳と若く、現行契約は2020年まで。負傷頻度と軽いプレーが今はネックになっていますが、どちらも改善できる項目であり、獲得を検討すべき選手と言えるはずです。

 「ベナティア+金銭」を提示すれば、「スパーズやアーセナルに移籍させるよりマシ」との打算がユナイテッド側に働く可能性はあると言えるでしょう。ユベントスのフロント陣が冬の移籍市場でどのような動きを見せるのかに注目です。