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ユベントスの GK 問題、イタリアメディアは「シュチェスニー派(=契約延長)」と「ドンナルンマ派(=夏の獲得)」に割れる

 シュチェスニー選手の現行契約が2021年夏で満了するため、正 GK の処遇に向き合わなければならないユベントスの立場を巡り、地元のメディアが立場が割れる事態が発生しています。状況を注視する必要があると言えるでしょう。

画像:契約延長かに注目が集まるシュチェスニー
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■ スカイやトゥットは「シュチェスニー選手との契約延長」を有力視

 シュチェスニー選手とユベントスとの現行契約は2021年夏までです。契約延長交渉が不調に終わると、移籍金ゼロでチームを退団することになるため、今季中に「契約延長」か「売却」かを決めておきたい事情があります。

 スカイ・イタリア』と『トゥット・スポルト』は「契約延長交渉が進んでいる」と報じ、「2024年までの新契約が濃厚」と具体的な言及があります。

 1990年生まれのシュチェスニー選手は29歳ですし、これからの数年が経験値が求められる GK としての全盛期になり得るでしょう。ビッグクラブで正 GK の補強が必須になっているクラブはありませんし、契約延長で揉める要素もほとんどありません。

 また、シュチェスニー選手の GK としての能力はサッリ監督が要求する水準を十分に満たしていますから、「シュチェスニー選手との契約延長」に落ち着く可能性が高いと言えるでしょう。

 

■ ガゼッタは「ドンナルンマ獲得説」を展開

 シュチェスニー選手との契約延長が有力視されている報道に異を唱えているのは『ガゼッタ・デッロ・スポルト』です。

 論調は「シュチェスニーとの年俸交渉が不調なら、ユベントスはドンナルンマの獲得に乗り出す(かも)」というものです。これは以下の背景があるからでしょう。

  • ドンナルンマ選手の現行契約はシュチェスニー選手と同じ2021年まで
  • ユベントス内には「イタリア代表の正 GK はユベントスの選手であるべき」との価値観
  • ドンナルンマ選手の代理人はミノ・ライオラ氏

 ただし、ガゼッタ紙の主張には少し無理があることも事実です。

 チームを追われる形で移籍した場合は年俸は下がりますが、招聘されての移籍では年俸が上がることが一般的です。ドンナルンマ選手がユベントスに加入する場合は後者になる訳ですから、年俸は「700万ユーロ超」になるでしょう。(ドンナルンマ選手のガゼッタ紙による推定年俸は600万ユーロだから)

 セリエAの最高給 GK となることにシュチェスニー選手が不満を覚えるなら、契約延長交渉が不調に終わる可能性は大いにあります。しかし、推定年俸が350万ユーロのシュチェスニー選手が「年俸倍増」に相当するオファーに不満を覚える可能性は低いでしょう。

 

 『イタリア色』に拘らなくなったユベントスの現フロント陣が「世界トップクラスの評価を得ていないイタリア人 GK」を多額の移籍金を支払ってまで獲得する見込みは少ないと思われます。

 しばらくは GK 問題が報じられるでしょうが、結局はシュチェスニー選手との契約延長で落ち着くことになることが現時点では有力です。GK 問題がどのような形で終わりを迎えるのかに注目です。