『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスがサッスオーロに所属するトルコ代表の DF メリフ・デミラル選手の獲得に乗り出しているとのことです。21歳と若い注目株の CB ですから、保有権を獲得することは「あり」と言えるでしょう。
トルコ・カラミュルセル出身のデミラル選手は1998年3月生まれの21歳。フェネルバフチェ下部組織で育成され、スポルティング(ポルトガル)に加入し、今季前半戦はアランヤスポル(トルコ)に移籍していました。
その後、2019年1月30日に買取義務が付随した期限付き移籍でサッスオーロに加入。25節 SPAL 戦からスタメンの座を勝ち取り、37節ローマ戦まで先発フル出場を続けています。
右利きの CB で身長が 192cm あり、足下の技術を要求するデ・ゼルビ監督が重宝している選手です。21歳という若さも魅力ですので、「保有権を狙って動いておくだけの価値がある選手」と言えるでしょう。
デミラル選手の保有権ですが、サッスオーロは「700万ユーロでの買取義務」を有しているとのこと。これに対し、ユベントスは「サッスオーロに1500万ユーロでデミラル選手の保有権譲渡」を持ちかけていると報じられています。
ユベントスとサッスオーロはロジェリオ選手を “共同購入” した過去があります。デミラル選手の獲得においても同様のオプションが仕込まれていても不思議ではないと言えるでしょう。
CB の補強候補として名前が出ていたロメロ選手は所属先のジェノアに身売り話が出ているため、交渉どころではない可能性があります。ジェノアがセリエBに降格とならなければ、クラブ売却の方が優先されることが考えられるからです。
手薄になることが確定的なユベントスの CB 陣に若手有望株選手を加えることは間違いではありません。また、デミラル選手の場合は保有権だけを抑えておくという形でも意味はあるからです。
ユベントスのフロント陣が「DF 陣の整備」という重要課題にどう対処するのかに注目です。