アリアンツ・スタジアムで行われた 2018/19 セリエA第17節ローマ戦はマンジュキッチ選手のゴールでユベントスが 1-0 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
AS Roma [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 1: オルセン |
DF | 2: デ・シリオ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
44: マノラス 20: ファシオ 11: コラロヴ |
MF | 30: ベンタンクール 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
18: サントン 4: クリスタンテ 42: エンゾンジ 22: ザニオーロ 24: フロレンツィ |
FW | 10: ディバラ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
17: ウンデル 14: シック |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ターンオーバーを使用する意志は一切なく、現時点でのベストメンバーを起用する布陣で試合に臨みます。
対するローマのディ・フランチェスコ監督は 3-5-2 を選択。ジェンギズ・ウンデル選手とシック選手が2トップを組み、サントン選手とフロレンツィ選手が WB を担当する陣容で試合を迎えます。
試合は立ち上がりからユベントスが強烈なプレスをかけ、ローマを押し込む展開で始まる。ユベントスは7分にセットプレーのこぼれ球からデ・シリオが放ったロングシュートがローマ守備陣に当たり、A・サンドロの足元へ。ただ、シュートはオルセンにセーブされてしまう。
A・サンドロは18分にも抜け出しに成功して強烈な枠内シュートを放つも、これもオルセンにセーブされ、ユベントスは先制点をあげることができない。
対するローマはキエッリーニの縦パスを身体に当ててボール奪取に成功したシックの守備からシュートにまで持ち込むものの、シュチェスニーを脅かすまでには至らず。ユベントスの流れは続く。
すると、35分にユベントスはベンタンクールがザニオーロから相手陣内の深い位置でボール奪取。これをデ・シリオが左足でクロスを入れると、ファーサイドに侵入したマンジュキッチが頭で押し込み、ユベントスが1点を先行する。
後半は4バックに戻したローマがボールを保持してユベントス守備陣の穴を探す時間が続く。
一方のユベントスはロナウドを1トップ気味に残してカウンターを主体に追加点を狙うも、ロナウドのシュートはことごとくオルセンにストップされ、ローマを突き放すことができない。
70分に CK からキエッリーニが頭で押し込んだものの、これは相手 GK オルセンへのファールがあったとしてゴールは認められず。ローマは89分に右サイドで得た FK からヘディングで合わせたものの、シュートはシュチェスニーがキャッチ。
91分にはユベントスがデ・シリオのインターセプトからロナウドにつなぎ、その折り返しをD・コスタが押し込む。しかし、マテュイディのザニオーロへのファールでボールがユベントスに渡ったと VAR で判定され、D・コスタのゴールは取り消されてしまう。
それでも、試合はこのまま 1-0 で終了。前半の1点を守り切ったユベントスが勝点3を獲得することに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK:シュチェスニー 6.5
シュートに対して落ち着いたキャッチを見せ、鋭い飛び出しでピンチの芽を摘み取るという上々の内容を披露した。
DF: デ・シリオ 7.0
相手の攻撃を弱め、決勝点となるマンジュキッチのゴールをアシスト。派手さはないが、バランスを維持し続け、チームに対する貢献度は高いものがあった。
DF: ボヌッチ 6.5
身体を張った守備と最後尾からのフィードでチームに貢献。ローマのフィジカルプレーを封じ込め、献身的に動き続けた。
DF: キエッリーニ 6.5
縦パスをシックに引っ掛けられて危ない場面を作ってしまったが、それ以外ではシュートブロックを筆頭に身体を張って守備陣を牽引した。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
前半から積極的な攻めの姿勢を見せ、惜しいシュートを複数回放つ。守備においても労を惜しむことなくチームに貢献した。
MF: ベンタンクール 6.0
ザニオーロとのバトルを展開。35分にザニオーロからボール奪取に成功したことが勝敗の分かれ目となった。
MF: ピアニッチ 6.0
中盤でチームに落ち着きを与え、リズム良くボールを展開して攻撃を牽引する。ローマが肉弾戦に持ち込む様相を呈したこともあり、途中交代という形で休養が与えられた。
MF: マテュイディ 6.0
高いラインを設定するローマ守備陣の裏を何度も狙い、相手にプレッシャーをかけ続ける。ただ、シュートに持ち込むまでには至らず、決定機を演出できなかった部分では不満が残る内容だった。
FW: ディバラ 6.0
相手の寄せに屈することなく、ボールを保持し、逆サイドに展開するなど攻撃の局面を変える仕事を続けた。ただ、エリア付近での決定的な仕事はできず、不完全燃焼に近かった。
FW: マンジュキッチ 7.5
攻守両面に惜しみないハードワークを続け、貴重な決勝点を奪取。この試合では文句の付けようのない MOM の活躍ぶりだった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
自ら決定機を作り出し、ワンタッチゴールを狙うなど得点のチャンスは数多く手にしていた。ただ、相手 GK オルセンが絶好調であり、ゴールという結果を手にすることはできなかった。
【交代選手など】
MF: エムレ・ジャン 6.0
70分にピアニッチとの交代で出場。中盤でフィジカルによる強みを示し、ローマの攻撃を跳ね返すことに貢献した。
FW: ドウグラス・コスタ ー
ディバラとの交代で80分からプレーする。右サイドで縦へのスピードを見せ、良いコンディションにあることを示した。ゴールが取り消されたことは不運としか言いようがない。
アッレグリ監督 6.5
ローマの3バックに動じることなく、前半から主導権を握って先行することに成功。後半も得点機を何度も作り出すなど内容でも圧倒した試合となった。
マッサ主審 6.0
判定の基準は定まっていたが、ローマ寄りだった。オルセンとザニオーロはどちらも判定に救われたと言えるだろう。VAR を理由に “隠れアドバンテージ” を発動するのは迷惑な話だ。