チャンピオンズリーグの関係で金曜日開催となった 2018/19 セリエA第15節インテル戦はマンジュキッチ選手のゴールによってユベントスが 1-0 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
FC Internazionale [4-3-3] |
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GK | 1: シュチェスニー | 1: ハンダノビッチ |
DF | 20: カンセロ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 2: デ・シリオ |
2: ヴルサリコ 37: シュクリニアル 23: ミランダ 18: アサモア |
MF | 30: ベンタンクール 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
5: ガリアルディーニ 77: ブロゾビッチ 15: ジョアン・マリオ |
FW | 10: ディバラ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
16: ポリターノ 9: イカルディ 44: ペリシッチ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ピアニッチ選手が先発に復帰し、負傷が懸念されたベンタンクール選手も先発出場。ディバラ、マンジュキッチ、ロナウドの3選手が前線に入る布陣で試合に臨みます。
対するインテルのスパレッティ監督も 4-3-3 を選択。こちらは攻撃面での貢献が期待されるジョアン・マリオ選手をガリアルディーニ選手とブロゾビッチ選手の2人が中盤でバランスを取る陣容で試合を迎えます。
両チームともに守備への強い意識が見られた試合で先に惜しいシュートを放ったのはユベントス。8分にロナウドからのクロスに走り込んだディバラが頭で合わせたも、シュートは枠の上へと外れてしまう。
守勢に回る時間帯が多かったインテルだが、デ・シリオとカンセロがポジションを入れ替えた後の30分過ぎから決定的なチャンスを得ることに成功する。
29分にポリターノのカットインからのクロスをイカルディが落とし、後方から走り込んだガリアルディーニが抜け出して左足でシュート。しかし、これはポストに嫌われてしまう。その直後にも再び右サイドを突破したインテルはクロスにペリシッチが合わせるが、これは枠の右へと外れる。
対するユベントスは35分にカンセロからの折り返しをベンタンクールが合わせたが、シュートはブロゾビッチのブロックで CK に逃れられてしまう。このプレーで得た右 CK をキエッリーニがニアでフリックするも、シュートはハンダノビッチがストップ。
前半は互いに譲らず、0-0 で折り返すこととなる。
インテルは48分にマテュイディのミスからボール奪取に成功し、ポリターノが決定的なシュートを放つも、これはボヌッチが身体に当ててゴールを死守。大きなチャンスを逃してしまう。
すると、66分に遂に試合が動く。マテュイディのフィードに反応したカンセロが左サイドの深い位置でボールをキープ。そこから入れられたクロスに逆サイドのマンジュキッチが頭で押し込み、ユベントスが先制する。
反撃に出たいインテルだったが、重心を下げてロングカウンターを狙う姿勢を強めたユベントスの前に決定的なシーンを作り出すことはできず。結局、試合はこのまま 1-0 で終了。マンジュキッチのゴールを守り切ったユベントスが勝点3を積み重ねた。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
決定的な場面は作られたが、渾身のセーブを強いられる場面はなかった。クロスに対しては冷静に対応し、ガリアルディーニのシュート時にはシュートコースの大半を消すなど良い内容だった。
DF: カンセロ 7.0
右 SB でスタートし、25分過ぎからは左 SB でプレー。最初はポリターノへの対応に苦しみ、何度のチャンスを作られたが徐々に対応。後半はマンジュキッチへのアシストをするなど大仕事をやってのけた。
DF: ボヌッチ 6.5
中央のスペースを閉め、インテルの攻撃を阻害。身体を張った守備でピンチを防ぐなどの貢献を果たした。
DF: キエッリーニ 7.0
守備ではイカルディを試合から完全に消し去ることに成功。攻撃では CK のセットプレーで存在感を放つ。ツキがあれば、ゴールも決めることができていただろう。
DF: デ・シリオ 6.0
手堅い守備を披露し、90分を通して担当したサイドで安定感を見せた。あえて注文を付けるなら、攻撃時の存在感を増やすことになるはずだ。
MF: ベンタンクール 6.5
コンディションが懸念されたが、その心配を十分に払拭する印象を中盤で残した。ボールを持ちすぎずに味方に付け、ボール奪取でカウンターの起点となるなど良い内容だった。
MF: ピアニッチ 6.0
中盤でバランスを取り、攻撃の舵取りを担う。中央が封鎖されていたことと休養明け直後ということを考慮すると、まずまずの出来であった。
MF: マテュイディ 6.5
後半開始直後にあわやとなるミスをしてしまったが、その後は自らのプレーで挽回。ボール奪取に加え、飛び出しからのチャンスメイクなど好印象を残すことに成功した。
FW: ディバラ 6.0
ロナウドやマンジュキッチが作ったスペースでボールを引き出して変化を付けるなどの仕事はできていたが、そこから決定的な場面を作ることはできず。また、シュートを上に外してしまうなど消化不良と言える内容だった。
FW: マンジュキッチ 7.0
持ち前のフィジカルを攻守に活用してチームに貢献。カンセロのクロスを頭で押し込むことで勝点3をもたらすなど大きな仕事を成し遂げた。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
シュクリニアルに上手く対応され、存在感はいつもの半分程度。エリア内ではボールに触れることも難しい状況だった。ただ、クロスへの走り込みなど献身的な動きは評価されるべき部分もあった。
【交代選手など】
FW: ドウグラス・コスタ 6.5
72分にディバラとの交代で出場。右サイドのアタッキングハーフの位置に入り、持ち前のスピードで対面したアサモアの脅威を封じることで良いアピールに成功した。
MF: エムレ・ジャン ー
ピアニッチとの交代で83分から出場。甲状腺の問題で離脱を強いられたが、回復ぶりをアピールするに十分な内容だった。中盤が手薄となっている関係でプレー時間は与えられるため、試合を通して状態をどれだけ上げられるかが注目点だろう。
アッレグリ監督 6.0
手堅い人選で、手堅い試合運びを見せ、手堅く勝点3を上乗せした。采配で特別なことをした訳ではないが、地力の差が勝敗の分かれ目とする形に持ち込んだことは評価されるべきことである。
イッラーティ主審 6.5
イタリア・ダービーという大一番でナーバスになり過ぎることなく、上手く試合をコントロールした。良いジャッジを見せたと言えるだろう。