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クロアチア代表がカリニッチを追放、ピアツァの出場チャンスが増える

 クロアチア代表は公式サイト上で「ダリッチ監督がニコラ・カリニッチをチームから外す決断を下した」と発表いたしました。出場機会が相対的に増えるピアツァ選手にとっては “追い風” と言えるでしょう。

画像:クロアチア代表から離れると発表されたカリニッチ
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 ダリッチ監督によりますと、カリニッチ選手は「背中の痛み」を理由にナイジェリア戦(16日)の途中出場を拒否したとのこと。6月3日に行われたブラジル戦も同様の訴えをしていたと説明しています。

 ただ、負傷は表向きの理由でしょう。なぜなら、6月上旬から「背中の痛み」に悩んでいたなら、ナイジェリア戦を前に登録選手の入れ替えを行っていたはずだからです。

 ところが、ナイジェリア戦の後に「チームから外す」との決断を下した訳ですから、「起用方法に納得していない不満分子をチームから追放した」と見なされているのです。

 

 カリニッチ選手が不満を溜め込んだ理由は FW 陣の序列でしょう。クロアチア代表は6月の親善試合から 4-2-3-1 を使っていましたが、ダリッチ監督とカリニッチ選手の認識の間に “ズレ” が生じていたのだと考えられます。

  • ダリッチ監督の考える序列:
    • 主 CF: マンジュキッチ
    • 控 CF: クラマリッチ、カリニッチ
    • 主 WG: ペリシッチ、レビッチ
    • 控 WG: ピアツァ
  • カリニッチ選手が考える序列:
    • CF: カリニッチ、クラマリッチ
    • 主 WG: マンジュキッチ、ペリシッチ
    • 控 WG: レビッチ、ピアツァ

 親善試合ではトップ下にモドリッチ選手を起用していたので、カリニッチ選手が考える序列が「妥当」と言えるでしょう。ただ、今回のW杯は「正確な守備ブロックを構築し、カウンター発動時は FW のポストプレーを活かして、攻守を完全に逆転させる」ことがトレンドになっています。

 そのため、最前線での献身性と得点力で秀でるマンジュキッチ選手とクラマリッチ選手が縦関係の2トップになる布陣が採用されたと言えるでしょう。

 

 結果的に “予想外のポジション” でプレーすることになったピアツァ選手ですが、内容は及第点を十分に上回るものでした。DF の裏へのスプリントやエアバトルでアフリカ勢と渡り合っていましたし、CF でも計算できることはプレー機会を増やすことになるでしょう。

 大怪我という不幸が訪れたピアツァ選手にロシアW杯で幸運の女神が微笑みかけるのかに注目です。