ユベントスは公式サイト上で 2016/17 シーズンの決算書を発表いたしました。売上高5億6270万ユーロ、収益は4260万ユーロと好調な数字が報告されています。

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年度 | 変化量 | |||
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項目 | 2016/17 | 2015/16 | 数値 | % |
売上高 | 562.7 | 387.9 | 174.8 | +45.1% |
事業費 | 400.7 | 300.1 | 100.6 | +33.5% |
償却費 | 95.0 | 78.2 | 16.8 | +21.5% |
事業収支 | 67.4 | 20.2 | 47.2 | +233.7% |
税引き前損益 | 58.4 | 11.6 | 46.8 | +403.5% |
当期損益 | 42.6 | 4.1 | 38.5 | +939.0% |
「売上高:4億ユーロ」が目標となっていたユベントスですが、2016/17 シーズンの決算で「売上高:5億ユーロ」まで到達することとなりました。
とは言え、売上高を予想以上に押し上げたのは「ポグバ選手の売却益(=約1億ユーロ)」です。2017/18 シーズンの決算では「2年連続で同水準の決算報告ができるか」が経営面の課題と言えるでしょう。
“まぐれ” ではなく、「売上高:5億ユーロ」を安定して記録することができる実力や価値がクラブに備わっているかが問われることになるからです。
2016/17 シーズンはピッチ上でほぼ文句の付けようのない成績を残しました。チャンピオンズリーグのタイトルを取ることができていれば、完璧だと言えたでしょう。
そのため、2017/18 シーズンの売上高は以下の項目によって左右されることが予想されます。
- UEFA CL での成績
- スポンサー収入
- スタジアムネーミングライツ
- ユニフォームの背中広告
- (遅延が生じている)Jヴィレッジプロジェクト
「チャンピオンズリーグでの収入」や「選手の売却益」が 2016/17 シーズンを大きく上回ることは想定しにくいことです。現実的には前年度より下がるでしょうから、その分をスポンサー収入などでカバーできるかが注目点になるでしょう。
ユベントスが発表した決算書は10月24日にアリアンツ・スタジアムで行われる株主総会で承認される見通しです。良い成長曲線を描いている状況ですので、これを継続することができるのかに注目です。