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【採点】 2016/17 UEFA CL QF-2 バルセロナ対ユベントス

 カンプ・ノウで行われた UEFA チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグは 0-0 で終え、2戦合計 3-0 としたユベントスが準決勝へと駒を進めることとなりました。

画像:抜群の安定感を発揮した守護神のブッフォン

 先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2016/17 UEFA CL QF-2 バルセロナ対ユベントス
表1:先発メンバー(16/17 UEFA CL QF-2 バルセロナ戦)
  FC Barcelona
[4-3-3]
Juventus
[4-2-3-1]
GK 1: テア・シュテーゲン 1: ブッフォン 画像:キャプテン
DF 20: セルジ・ロベルト
3: ピケ
23: ユムティティ
18: ジョルディ・アルバ
23: ダニ・アウベス
19: ボヌッチ
3: キエッリーニ
12: アレックス・サンドロ
MF 4: ラキティッチ
5: ブスケツ
8: イニエスタ
画像:キャプテン
5: ピアニッチ
6: ケディラ
7: クアドラード
21: ディバラ
17: マンジュキッチ
FW 10: メッシ
9: スアレス
11: ネイマール
9: イグアイン

 バルセロナは 4-3-3 を選択。コンディションが整わなかったマスチェラーノ選手が外れ、ピケ選手とユムティティ選手が CB に入り、左 SB はジョルディ・アルバ選手が入る形で試合を迎えます。

 対するユベントスは 4-2-3-1 を選択。ファーストレグと同じイレブンが先発し、ベンチ入り選手もマルキージオ選手に代わってベナティア選手が入った他は同じメンバーで試合に臨みます。

 

 試合は3点のリードを持つユベントスが高いラインを設定し、バスを停めるだけのプランではないことを示す。13分にはピアニッチが持ち上がり、最後はイグアインがシュートと攻めの姿勢を見せる。

 得点が欲しいバルセロナは FW 陣からハイプレスをかけるインテンシティーの高い内容で応戦。ユベントス陣内でボールを回し、ジョルディ・アルバの飛び出しやネイマールの個人技で状況を打開しようと試みる。

 だが、中央のスペースは消され、頼みのメッシが放ったシュートは枠の右に外れるなど攻撃の歯車が噛み合わない。リフレクションで枠内に飛んだシュートもブッフォンがきっちりとはじき出し、前半は 0-0 で終える。

 後半に入っても、前半と同じ内容が繰り返され、時計の針が進む。ユベントスは49分にディバラが高い位置でボールを奪うと、イグアインを経由してクアドラードへとボールが渡る。しかし、エリア右から放たれたシュートはポストの左へと外れ、バルセロナに引導を渡すことができない。

 バルセロナはメッシにボールを集め、展開の打開を図るものの、エリア外からシュートを余儀なくされ決定打とならない。

 80分にはネイマールが入れたクロスをブッフォンの目前でマスチェラーノが触り、微妙にコースを変えたものの、セーブされて得点ならず。結局、失点のリスクを徹底的に排除し続けたユベントスがクリーンシートを達成。

 カンプ・ノウでの試合を 0-0 で終えたユベントスが2戦合計 3-0 とし、準決勝へと駒を進めることに成功した。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ブッフォン 6.5
 メッシのシュートやマスチェラーノの飛び出しを落ち着いてセーブ。最後尾から安定感を与え、準決勝進出に貢献した。

DF: ダニ・アウベス 6.5
 ファーストレグと同様にバルセロナの左サイドからの攻撃を防ぎ続けた。試合最終盤までスタミナ切れを起こさなかった点も高く評価される。

DF: ボヌッチ 7.0
 キエッリーニとのコンビで中央に強固な壁を築く。タックルの精度が高く、相手に起点を作らせずにエリア外へと追いやる上手さを見せつけた。

DF: キエッリーニ 7.0
 メッシのカットインを防ぎ、クロスを弾き返し、スペースのケアを行うなど DF として求められる仕事を高い水準で90分間遂行し続けた。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 粘り強く右サイドからの突破を防ぎ続けた。ただ、軽率な持ち出しでスアレスにボールを奪われた結果、ケディラがカードを受け、次節出場停止となる原因を作ったことは猛省しなければならない。

MF: ピアニッチ 6.5
 イニエスタに上手くプレッシャーをかけ、ストレスを与えるとともに早いリズムでボールを味方につなぐという役割を見せた。大一番で戦い、良いパフォーマンスを継続できたことはプラスである。

MF: ケディラ 6.5
 中盤で闘志をむき出しに戦い続けた。攻守に顔を出し続けたが、サンドロのミスをカバーする形で準決勝ファーストレグは出場停止に。この点はチームでカバーする必要がある。

MF: クアドラード 7.0
 ジョルディ・アルバの裏をスペースを単独突破で狙い、相手守備陣を押し下げるなど個人技でチームにバランス調整を行う時間を提供し続けた。高い献身性を示したと言えるだろう。

MF: ディバラ 6.0
 コンディションが懸念されたが、前線でボールを呼び込み、ペナルティエリアに顔を出すなど起点として動きを見せていた。ワンタッチのコンビネーションが確立すれば、さらに脅威を与えることができると思われる。

MF: マンジュキッチ 6.0
 左サイドで上下動を繰り返し、チームのために働き続けた。守備では身体を張り、攻撃ではチャンスメイクに徹するなどプロフェッショナルな働きだったと評されるはずだ。

FW: イグアイン 6.0
 守備に重きを置いたこともあり、シュートチャンスが少なく、力みも目立った内容だった。しかし、ポストプレーやドリブルなどチームの苦しみを和らげる役割をしっかりと全うしていた。

 

【交代選手など】

DF: バルザーリ 6.0
 75分にディバラとの交代で出場。パワープレーに出たバルセロナのクロスを防ぐ役目を果たし、クリーンシートを達成する手助けを行った。

MF: レミナ ー
 クアドラードに代わり、84分から右 MF のポジションでプレーする。フィジカルの強さを活かした持ち上がりやスペースを消す動きで試合を締める働きを見せた。

MF: アサモア ー
 88分からイグアインに代わって投入される。アッレグリはアレックス・サンドロの前のスペースを消す狙いだったが、DF に吸収され、持ち味を存分に発揮するまでには至らなかった。

 

アッレグリ監督 7.0
 定石通りの試合運びと采配で準決勝進出を達成したと言えばそれまでなのだが、それを実現することがいかに困難なミッションであるかは明らかだ。結果を残したことは大いに評価される点である。準決勝ファーストレグでケディラを起用することはできないが、これが宿題だと言えるだろう。

カイペルス主審 6.0
 フィジカルコンタクトを比較的容認した点はアウェイチームの味方となった。ただ、偏りがある判定基準とは言えず、審判団が異様に注目された一戦を無難に裁き切った。