準々決勝入りを賭けて行われたクラブ・ブルージュ(クラブ・ブルッヘ)との一戦は 2-2 の同点で、PK 戦へと突入し、ユベントスは 9-8 で敗れ、大会から姿を消すこととなりました。
出場した選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: ロリア |
DF | 22: センペリーニ 4: ムラトーレ (C) 3: コッコロ 6: ロジェリオ |
MF | 5: カヌーテ(→ 29' st. 21: メリオ) 11: マテウス・ペレイラ 14: トゥレ(→ 22' st. 10: モスティ) 18: カリガラ(→ 29' st. 20: バスコ) |
FW | 17: レリス 7: ケーン(→ 32' pt. 10: モスティ) |
グロッソ監督は 4-4-2 を採用。グループステージの期間では U-17 イタリア代表に参加していたケーン選手とカリガラ選手を先発で起用し、クラブ・ブルージュとの試合に臨みます。
試合はセンペリーニ選手がエリア内でのパスカットに失敗し、ボールを拾ったファディガ選手が決め、3分でクラブ・ブルージュが先制に成功する。
ユベントスは10分に反撃。裏のスペースに走り込んだケーン選手がエリア内にカットインし、左足で狙うも、シュートは枠の右へと外れてしまう。13分にはカリガラ選手が放ったシュートはクロスバーに嫌われ、22分のレリス選手のシュートは枠を捉えずとゴールが遠い時間帯が続く。
しかし、ユベントスにアクシデント。足首を痛めたケーン選手が交代を強いられ、32分にモスティ選手が投入されることとなる。その後も攻め続けたユベントスだったが、ゴールを決めることはできず、前半は 0-1 で折り返すこととなる。
すると、51分に攻勢を続けていたユベントスの姿勢が報われる。エリア左からマテウス・ペレイラ選手が入れたクロスがタンゲ選手の足に当たってコースが変わり、オウンゴール。ユベントスがスコアを振り出しに戻す。
攻める姿勢を継続していたユベントスは76分に左サイドで得た FK でボヴェ選手がエリア内に良質のクロスを供給する。GK のガブリエル選手がパンチングで弾いたものの、それをバスコ選手が左足ボレーでネットに突き刺し、ユベントスが1点を勝ち越すことに成功した。
しかし、クラブ・ブルージュは92分にオフサイドラインを抜け出すことに成功したデ・カイファー選手が右足でロリア選手の守るゴールをこじ開け、土壇場で 2-2 に追いつき、試合は PK 戦へと突入する。
ユベントスは1人目のモスティ選手が、クラブ・ブルージュは3人目のノイツ選手が相手 GK のセーブに逢い、互いに5人目を蹴り終えた時点で決着は付かず。勝負は6人目以降となる。
そして迎えた8人目。ユベントスはメリオ選手がクロスバーに当ててしまったのに対し、クラブ・ブルージュはカルカシェ選手が真ん中に決め、激戦の幕が下りることとなった。
試合後、グロッソ監督は次のようにコメントしています。
ファビオ・グロッソ監督:
「PK戦で私達は報われませんでした。何選手かがチームを離れていた中で主役としてプレーしましたし、最初から最後まで失点も少なかったと思います。
勝利に値しましたが、運悪く、そうはなりませんでした。工夫も凝らしましたが、最後は PK で敗れました。勝利で終えた相手チームには祝福と幸運を祈っています。
良かった点を頭に留め、不足分を改善することにチャレンジしなければなりません。カルチョも同じことです。結果を受け止め、前を向かなければならないのです」
ヴィアレッジョ・カップを戦ったプリマベーラに足りなかった部分は「最後の20分を守り抜く力」だと言えるでしょう。
デュクラ・プラハ戦は83分に、FC トロント戦は72分に、クラブ・ブルージュ戦は92分に “同点ゴール” を許しているからです。4試合中、3試合で試合の最終盤に追いつかれているのですから、勝ち切るために改善すべきは試合の終わらせ方になると思われます。
プリマベーラに残されたタイトルはカンピオナート・プリマベーラのみ。U-19 に招集されていた選手たちと上手く融合し、チーム状態を上向かせてファイナルを戦うことができるのか。シーズン最終盤の戦いに注目です。