サッスオーロのホームで行われたセリエA第22節はイグアイン選手とケディラ選手のゴールでユベントスが 0-2 で勝利しました。
先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Sassuolo [4-2-3-1] |
Juventus [4-2-3-1] |
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GK | 47: コンシーリ | 1: ブッフォン |
DF | 5: アンテイ 28: カンナバーロ 15: アチェルビ 13: ペルーゾ |
26: リヒトシュタイナー 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
MF | 22: マッツィテッリ 21: アクィラーニ 25: ベラルディ 6: ペッレグリーニ 16: ポリターノ |
5: ピアニッチ 6: ケディラ 7: クアドラード 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
FW | 10: マトリ | 9: イグアイン |
サッスオーロは予想に反し、4-2-3-1 を選択。マッツィテッリ選手とアクィラーニ選手がダブルボランチを組み、ペッレグリーニ選手がトップ下に入る形のミラーゲームに持ち込む狙いで試合を迎えます。
4-2-3-1 を継続したユベントスはMFのターンオーバーが予想されたものの、GKのブッフォン選手とDF陣の3選手をミラン戦から入れ替えたのみで試合に臨みます。
互いにプレスの意識を強く持った一戦は相手の弱点を突いたユベントスが先手を奪う。
9分に左サイドをアレックス・サンドロがマンジュキッチのワンツーで抜け出し、鋭いグラウンダーのクロスを中央に入れる。これをイグアインが右足アウトで合わせ、ユベントスが先制した。
対するサッスオーロはボヌッチにプレッシャーをかけ、ショートカウンターを繰り出すも決定的なシュートを打つまでには至らない。
すると、逆にユベントスは25分にイグアインがカンナバーロにプレッシャーをかけてボールを奪うと真ん中へクロスを入れる。ディバラがシュートを打つと見せかけてスルーした背後から現れたケディラが右足で巻いたシュートを放ち、リードを2点へと広げる。
後半に入ると、ユベントスは守備のラインが低めになり、ロングカウンターから3点目を狙う意識が強くなる。
54分にはクアドラードからのパスを受けたディバラが強烈なシュートを放つも、軸足を滑らせたこともあり、シュートはポストを叩いてしまう。
サッスオーロはこの直後から息を吹き返し、ポリターノとマトリに決定機が訪れるも、シュートはブッフォンが連続セーブを見せたことで得点には結びつかない。クリーンシートを狙う意識が強くしたユベントスは守備を最優先させたため、さらなる追加点を奪うことはできず。
それでも、試合はこのまま 0-2 で終了し、ユベントスはリーグ戦2連勝を飾ることになった。
GK: ブッフォン 6.5
後半にポリターノとマトリのシュートに完璧な対応をし、大きな存在感を示した。クリーンシートを達成したことは守備陣に自信を与えるはずだ。
DF: リヒトシュタイナー 6.0
クアドラードをうまくサポートし、攻撃を連続性を持たせていた。また、タイトな守備を継続し、サッスオーロの攻撃を止め続けたことも大きい。
DF: ボヌッチ 5.5
コンディションが上がり切っておらず、判断ミスからピンチを招くシーンが複数回存在した。次節ではこの試合以上の出来を披露できるかが課題となるだろう。
DF: キエッリーニ 6.5
マトリにエリア内で決定的な仕事をさせず、ボヌッチのフォローにも奔走した。守備でのハードワークが光った試合だった。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
マンジュキッチとのコンビで左サイドからサッスオーロを崩し、先制点のお膳立てを行った。ベラルディのマークを怠らず、攻撃の起点を作らせなかったことも大きい。
MF: ピアニッチ 6.0
中盤でボールを回すハブとして機能。ケディラとのコンビで盾にもなり、チームのボール回しに落ち着きも与えた。
MF: ケディラ 7.0
ピアニッチからのボールの預け先としてサポートを怠らず、中盤で攻守にバランスを取り続けた。2点目のシーンではタイミング良くエリア付近に攻め上がり、正確なシュートを突き刺すなど技術の高さを示すことにも成功した。
MF: クアドラード 6.5
右サイドを独特のリズムで崩し、イグアインやマンジュキッチが望むスペースに良質なクロスを提供し続けた。得点に関係するプレーとなっていれば、誰もがMOMに選出したであろう。
MF: ディバラ 6.0
交代で不満を示すことも理解できるほど、良いコンディションで攻撃にアクセントを加えていた。それだけに得点は決めておきたかったと言うこともできる。
MF: マンジュキッチ 7.0
急造右SBのアンテイをサッスオーロの泣き所と化した働きは大きく評価される。左サイドから何度も切れ込み、チャンスメイクをしていた。このポジションから限られたチャンスで得点を決め切ることだけが唯一の宿題である。
FW: イグアイン 7.5
サッスオーロとの相性の良さを見せつける先制点を記録した。また、2点目も自らのプレスが起点となっており、CFとして求められる役割を果たしたと評すべき内容だった。
【交代選手など】
MF: ピアツァ 6.0
ディバラと交代し、77分から出場機会を得る。チームが守備の意識を強くしていたため、相手陣内でのプレーは少なかったものの、テクニックの高さを見せつけることには成功した。
MF: リンコン ー
83分にクアドラードと交代し、出場する。中盤でボールを追回し、サッスオーロの捨て身の反撃の威力を削減するために奔走した。
アッレグリ監督 7.0
前半に高い集中力を保ち、2点リードの安全圏で試合を進めることができたことは大きい。リンコン投入後にはピアニッチをアンカーに入れた 4-1-4-1 もテストした。ただ、2試合連続で交代枠を使い切っていないことが気になる部分と言えるだろう。
ドベリ主審 6.5
チャンスの時はファールを流し、カードを出すべき時はきちんと提示するフェアな判定基準が適用された試合が演出されていた。