ナポリを迎えたコッパ・イタリア準決勝ファーストレグはディバラ選手とイグアイン選手ゴールでユベントスが 3-1 で勝利しました。

試合に出場した選手は以下のとおりです。

Juventus [3-4-1-2] |
SSC Napoli [4-3-3] |
|
---|---|---|
GK | 25: ネト | 25: レイナ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ ![]() |
11: マッジョ 33: ラウル・アルビオル 26: クリバリ 3: ストリッチ |
MF | 26: リヒトシュタイナー 5: ピアニッチ 6: ケディラ 22: アサモア 21: ディバラ |
30: ログ 42: ディアワラ 17: ハムシク ![]() |
FW | 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
7: カジェホン 99: ミリク 24: インシーニェ |
ユベントスは 3-4-1-2 を選択。直近の試合でナポリを圧倒したアタランタが使うシステムを応用し、DFにはBBCが起用され、トップ下のディバラ選手がイグアイン選手とマンジュキッチ選手を活かす形で試合を迎えます。
対するナポリは 4-3-3 を継続。右SBは出場停止のヒサイ選手に代わりマッジョ選手が起用され、ストリッチ、ログ、ミリクの3選手が出場機会を得て、ユベントスとの一戦に臨みます。
試合はホームのユベントスが先にチャンスを作り出す展開で始まる。
まずは13分、ボヌッチからのロングフィードに抜け出したディバラがシュートを放つも、これはレイナが体に当ててセーブ。このプレーで得たCKからマンジュキッチがヘディングで狙ったが、シュートはバーの上。
33分にはアサモアが持ち上がり、イグアインにラストパスが渡ったものの、右足アウトで放たれたシュートは枠を外れ、均衡を破ることができない。
すると、一瞬の隙を突き、アウェイのナポリが先制する。36分、インシーニェがミリクとのワンツーでエリア内に侵入し、クロスがカジェホンの足元へ。これをカジェホンが決め、ナポリが先手を奪う。
対するユベントスはキエッリーニのクロスからマンジュキッチがボレーで狙うも、これはレイナがセーブ。前半は 0-1 でナポリがリードして折り返す。
すると、ユベントスは後半開始直後に追いつく。46分、マンジュキッチが入れたスローインでエリア内に侵入したディバラがクリバリに倒され、PKを獲得。これをディバラがゴール左下に決め、スコアをイーブンに戻すことに成功した。
息を吹き返したユベントスは64分にCKからの流れでイグアインがボレーで決め、勝ち越しに成功する。ナポリは飛び出したレイナがパンチングでクリアできなかったツケを払うことになった。
ユベントスは68分に自陣からのロングカウンターでディバラが持ち上がり、並走してきたクアドラードにラストパス。飛び出したレイナがクアドラードをエリア内で倒してしまい、ユベントスに再びPKが与えられる。これをディバラが再度ゴール左下に決め、3点目。
試合は結局、このままのスコアで終了。後半に3得点を奪ったユベントスがファーストレグを 3-1 で制した。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ネト 6.0
前半に放たれたハムシクのシュートをセーブするなど活躍を見せた。ゴールこそ許したが、批判される内容ではなかった。
DF: バルザーリ 6.0
少しミスが多かった。先制点を許したシーンではインシーニェを見失ってしまった。ソリッドなプレーは見せており、チームが勝利したことはポジティブなことと言えるだろう。
DF: ボヌッチ 6.5
最後尾からピアニッチの代わりに試合の組み立てを担った。ミリクに自由を与えず、ナポリの攻撃を抑え込む役割も果たすことに成功した。
DF: キエッリーニ 6.5
カジェホンやログに序盤は振り回されるシーンもあったが、時間の経過とともにパフォーマンスが上昇した。後半は鉄壁の守備を見せつけ、試合を楽しんでいた。
WB: リヒトシュタイナー 5.0
試合に入りきることができておらず、持ち味を活かすことができていなかった。攻勢を強めるという意味でも交代は妥当な判断だったと言えるだろう。
MF: ピアニッチ 6.0
ナポリのプレスが強い前半はボールを持てず苦労したが、試合中に上手く適応し、後半は持ち味を発揮した。クアドラードを上手く使うことができていたことが逆転勝利の要因である。
MF: ケディラ 6.0
中盤で攻守のバランスを取ることに奔走する。ボールロストをする場面もあったが、屋台骨として役割を全うした。
WB: アサモア 5.5
イグアインに素晴らしいパスを通す一方で、ポゼッションのミスが散見されるなどパフォーマンスの幅が大きい出来だった。先制点を許したシーンでカジェホンのマークが遅れたことも印象を悪くした。
FW: ディバラ 7.5
同点弾となるPKを自ら獲得し、2度のPKを成功させた。ウィング的にプレーした前半より、トップ下を主戦場とした後半の方がより脅威となっていた。
FW: イグアイン 6.5
アルビオル、クリバリを相手に上手く戦った。セットプレーの流れから上手く右足で合わせ勝ち越し点を奪取。チームの勝利に貢献した。
FW: マンジュキッチ 6.5
前半に迎えた決定機はいずれもレイナのスーパーセーブで防がれてしまった。だが、それに気落ちせず、後半はチームが逆転するための縁の下の力持ちとして働き、存在感を発揮した。
【交代選手など】
MF: クアドラード 7.0
46分からリヒトシュタイナーと交代で出場し、4-2-3-1 へと舵を切るスイッチを押した。チームは息を吹き返し、3点目となるPKを獲得しており、ジョーカーとして機能したと言えるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
アサモアとの交代で71分から出場する。点差を縮めたいナポリ攻撃陣に上手く対応し、試合にも難なく入り、リードを守りきる役割を果たした。
FW: ピアツァ ー
84分にディバラに代わる形で出場機会を得る。チームが2点差を守ることに重点を置いていたこともあり、攻撃的な見せ場は訪れなかった。
アッレグリ監督 6.5
ナポリが使うシステムが機能しない 3-4-1-2 はアイデアとして面白いものだったが、WBのパフォーマンスが上がり切らなかったことが誤算となった。後半からはバルザーリを右SBにスライドし、クアドラードを入れた 4-2-3-1 に変更。結果を出したことは采配として評価されるべき点と言えるだろう。
バレリ主審 6.0
「PKの判定は酷すぎる」との批判がナポリ側からは出るだろう。ただ、クリバリがディバラを踏んだことは事実だし、レイナはクアドラードの軸足に身体ごと突っ込んでいる。これをお咎めなしとする方が無理がある。判定基準自体は問題のないレベルであった。