2017年の初戦となったセリエA第19節ボローニャ戦はイグアイン選手のドッピエッタとディバラ選手のゴールでユベントスが 3-0 で勝利しました。
両チームの先発選手およびフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-1-2] |
Bologna FC [4-3-3] |
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GK | 25: ネト | 83: ミランテ |
DF | 26: リヒトシュタイナー 15: バルザーリ 3: キエッリーニ 22: アサモア |
35: トロシディス 2: オイコノム 20: マイエッタ 25: マジーナ |
MF | 6: ケディラ 8: マルキージオ 27: ストゥラーロ 5: ピアニッチ |
17: ドンサー 6: ビビアーニ 31: ジェマイリ |
FW | 21: ディバラ 9: イグアイン |
11: クレイチー 10: デストロ 14: ディ・フランチェスコ |
ユベントスは 4-3-1-2 を継続。ディバラ選手がイグアイン選手と2トップを組み、CBにはバルザーリ選手とキエッリーニ選手が入り、左SBにはアサモア選手を起用する布陣で新年初戦を迎えます。
対するボローニャは 4-3-3 を選択。デストロ選手をCFにクレイチー選手とディ・フランチェスコ選手が両翼でサポートする3トップで挑みます。
先制したのはユベントス。7分にバイタルエリアでフリーになったピアニッチからの浮き球のパスをイグアインがダイレクトでボレーシュート。ミランテの手を弾き、ボールはネットに吸い込まれた。
ユベントスは24分にアサモアからの折り返しを受けたマルキージオが遠目のレンジから強烈なシュートを放つも、これはミランテがセーブ。
それでもユベントスは40分にエリア内に侵入したストゥラーロが倒され、PKを獲得。これをディバラがゴール右下に決め、前半を2点リードで折り返す。
過密日程を見据え、ややペースを落としていたユベントスだったが、54分に決定的な3点目を奪う。ケディラからのスルーパスに走り込んだリヒトシュタイナーが柔らかいクロスをファーで待つイグアインに届けると、フリーのイグアインが頭で難なく決め、リードを3点とする。
セーフリードを得たユベントスはここからはエネルギーをセーブすることを優先し、無理に攻めようとはしない。ディ・フランチェスコが絡む形で良い攻撃を許すことはあったものの、相手に拙攻にも救われ、試合はこのまま無失点で終了。
ユベントスがリーグ戦ホーム連勝記録を26に伸ばすとともに、2017年を白星発進することに成功した。
出場したユベントスの選手・監督などに対する採点は次のとおりです。
GK: ネト 6.0
困難なセーブを強いられることもなく、クロス等にも冷静に対応。この試合でも信頼を高める結果となった。
DF: リヒトシュタイナー 6.5
攻め上がりからイグアインへ完璧なクロスを提供した。ディ・フランチェスコに起点は作られるも、シュートコースは消すなど最後まで守備の集中力を保ち続けた。
DF: バルザーリ 6.5
キエッリーニとのコンビでデストロを完全に沈黙させた。ボールを供給する役割はほとんどなかったが、それでも機を見て精度の高いパスを供給していた。
DF: キエッリーニ 6.5
デストロとクレイチーに何もさせず。ボローニャの攻撃を防ぎ続け、クリーンシートの達成に貢献した。
DF: アサモア 6.0
効果的な上下動を繰り返し、中央が手詰まりになった際のパスの受け手として機能した。クロスから決定機を生み出せなかったことは今後の改善点となるだろう。ただ、相手の右サイドから有効な攻撃をさせなかった守備は評価されるべきことである。
MF: ケディラ 6.5
得点とはならかったものの、ゴール前で柔らかいタッチを見せてチャンスを演出するなど攻守に顔を出し、チームの勝利に貢献した。
MF: マルキージオ 6.0
ポゼッションで顔を出すことは少なく、インテンシティーに欠ける印象のあるプレーも見られた。インターセプトなど良いプレーもあり、プレー内容の差が大きい出来だった。
MF: ストゥラーロ 6.5
中盤でボールを追い回し、前半終了間際にはPKを獲得するエリア内への侵入を見せつけた。ファイター型のMFとして結果を残し続けていることは良いことである。
MF: ピアニッチ 6.5
ディバラがピッチにいたことで相手からのプレッシャーが軽減され、持ち味を存分に発揮した。先制点のアシストは秀逸なものであり、攻撃面で大きな存在感を見せつけることに成功したと言えるだろう。
FW: ディバラ 6.0
落ち着いてPKを決めるとともに、攻撃面で相手の注意を引き付けるなど役割を果たした。ただ、ピッチに足を取られるシーンが多かったことが気になる点である。
FW: イグアイン 7.5
エリア内を自由に使えることによる結果をゴールという形で示した。先制点では技術の高さを見せつけ、2得点目はポジショニングの良さと存分に能力をアピールした試合であった。
【交代選手など】
MF: クアドラード 5.5
70分にピアニッチとの交代で出場。右サイドを駆け上がり、決定機を作り出すも得点とはならず。3点差になっていたこともあり、試合を手堅く終わらせるという意味での貢献度は高くなかった。
FW: マンジュキッチ 6.0
イグアインと交代し、73分から出場する。前線からプレッシングでボローニャの攻撃を制限したが、FWとして切望する得点機会には恵まれなかった。
MF: リンコン ー
81分にケディラとの交代でユベントスデビューを飾る。固さはあったものの、プレッシャーがほぼ皆無の試合状況でプレーができたことはプラスになるだろう。
アッレグリ監督 6.5
難しい休暇明けの一戦で前半からリードを奪い、主導権を握り、試合を進めた。リンコンを理想的な形で投入できる試合展開に持ち込むなど、事前の準備が順調にできていたと言えるだろう。
マリアーニ主審 6.0
ストゥラーロのタックルをファールと判定したジャッジは首を傾げるものだったが、ほとんどが妥当なジャッジだった。審判団が主役にならなかったことには一定の評価が与えられるべきである。