今夏、ミランとの契約満了に伴いフリーとなったシモーネ・ガンツ選手はユベントスと契約を結んだ後、エラス・ベローナに買取オプション付きローン移籍になると『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』が報じています。
ベローナの公式発表はありませんが、プレシーズンの招集リストにガンツ選手の名があることから、2016/17 シーズンはエラス・ベローナの一員としてプレーすると判断して問題ないでしょう。
シモーネ・アンドレア・ガンツ選手は1993年9月生まれの22歳。マウリツィオ・ガンツ氏を父に持つ、ミランユース出身のFWです。
レガ・プロ(≒セリエC)で経験を積み、昨シーズンはセリエBのコモでプレーしました。コモはセリエBでシーズンを通して降格圏に沈み続けた状態だったのですが、ガンツ選手は35試合に出場し、16得点4アシストと奮闘しました。
今季は1シーズンでのセリエA復帰を目指すエラス・ベローナで実績のあるパッツィーニ選手らとポジション争いをすることになります。
プリマベーラから順調にステップアップを続けていますので、セリエAで戦うための下地があるのかを確認する上では格好のチームに移籍したと言えるでしょう。ベローナは昨季のカリアリと同様に2位以内でシーズンを終え、1年でのセリエA復帰が求められるクラブだからです。
チームの大黒柱であったルカ・トーニ選手が引退したこともあり、FWのポジションは序列が固まっていない状況です。したがって、ガンツ選手にもチャンスは十分にあると言えるでしょう。
セリエA昇格を争うクラブで実績を残せば、多額の移籍金でセリエAのトップチームに移籍できることはラパドゥーラ選手が示しています。ガンツ選手にはミランが後悔するような成績をセリエBで残し、ユベントスでポジション争いをするレベルにまで成長して欲しいと思います。
追記(2016年7月13日):エラス・ベローナは公式サイト上でガンツ選手をユベントスからローン移籍で獲得し、背番号9を付けてシーズンを戦うことを発表しました。