パレルモをホームユベントススタジアムに迎えたセリエA第33節はケディラ選手のゴールを皮切りに4得点をあげたユベントスが 4-0 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
U.S. Palermo [3-5-2] |
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GK | 1: ブッフォン | 70: ソレンティーノ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 24: ルガーニ |
6: ゴルダニガ 12: ゴンサレス 4: アンジェルコヴィッチ |
MF | 16: クアドラード 6: ケディラ 8: マルキージオ 10: ポグバ 33: エヴラ |
3: リスポリ 10: ヒリェマルク 28: ヤヤロ 18: チョチェフ 7: ラザール |
FW | 17: マンジュキッチ 21: ディバラ |
20: バスケス 8: トライコフスキ |
ユベントスはお馴染みの 3-5-2 を選択。WB にはクアドラード選手とエヴラ選手が入り、ケディラ選手とディバラ選手が戦列に復帰しました。
一方のパレルモも予想された4バックではなく、3バックを採用。3-5-2 の並びが予想され、ミラーゲームに持ち込もうとする意図が見える形で試合が始まります。
ナポリがインテルに敗れているため、勝点を広げるチャンスを得たユベントスは10分に幸先良く先制。ポグバからの浮き球のクロスに走り込んだケディラが胸トラップからのボレーシュートを決める。
先制したユベントスだったが、マルキージオがバスケスにタックルを仕掛けた時に左ヒザを傷め、レミナ選手との交代を余儀なくされる。ここから、リズムが崩れ、DFラインが下がり、パレルモにチャンスが訪れる。
31分にバスケスが右サイドから中央に持ち込み、トライコフスキがブッフォンを交わしてシュートを放つも、戻ってきたバルザーリがゴール手前でかき出し、得点は許さない。
後半に入ってもユベントスのペースは上がらなかったが、パレルモもチャンスを作ることができない。すると、71分にユベントスが CK から追加点をあげることに成功する。モラタがニアでフリックしたボールをポグバが上手く押し込み、リードを2点に広げる。
74分にはパレルモのビルドアップミスを突いたクアドラードがケディラを囮に使い、3点目を奪取。終了間際の89分にはモラタのロングドリブルからのお膳立てをパドインが今シーズン初得点をマーク。
終わってみれば、4-0 でパレルモ戦の連勝を8に伸ばし、ナポリとの勝点差を9に広げることにも成功した。
この試合に出場したユベントスの選手・監督に対する採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
失点の雰囲気があったのはトライコフスキとラザールのシュートの2本だけ。それ以外は危なげなく対応し、クリーンシートを達成した。
DF: バルザーリ 6.0
ゴールライン手前でクリアしたプレーがこの試合のハイライト。安定した守りを見せ、壁のようにそびえ立っていた。
DF: ボヌッチ 6.0
後方からのビルドアップとともに、スペースを消し、パレルモの攻撃陣をエリアから遠ざけていた。
DF: ルガーニ 6.5
守備でのミスらしいミスはなく、キエッリーニが離脱中の穴をきちんと埋めている。左足でフィードさせるようなプレスをかけられており、これをどう打開するかが次のポイントだろう。
WB: クアドラード 7.0
高い集中力を保ち、右サイドで攻守にインパクトを残した。3点目では自らのプレスを起点にボールを奪取し、個人技でフィニッシュまで持ち込む判断の良さも示した。
MF: ケディラ 7.0
2試合の出場停止が良いリフレッシュとなったようだ。パワフルな動きができており、先制点のシーンではタイミング良くエリア内に侵入し、テクニックでゴールを決めることに成功した。
MF: マルキージオ ー
左ひざを傷め、15分足らずで途中交代。ビルドアップ時に最終ラインまで下がるという新しい形を試していただけに残念だ。
MF: ポグバ 7.0
ヒリェマルクのマークを振り切り、ケディラに通した先制点につながるクロスは美しかった。クロスバー直撃のボレーシュートを始め、セットプレーでフリーとなり、2点目を決めるなど存在感を発揮した。
WB: エヴラ 6.0
左サイドを突破するも、詰めた FW と連携が合わず、少しもどかしい試合内容だった。ただ、粘り強い守備を続けており、合格点は得られるだろう。
FW: マンジュキッチ 5.5
フィジカルと空中戦の強さを見せた試合であったが、フェイスガードが邪魔になったためか正確性を欠いてしまった。味方同士で重なってしまうなど上手く歯車がかみ合わなかった。
FW: ディバラ 6.0
負傷からの復帰試合で様々な場所に顔を出し、攻撃にリズムを与えていた。徐々にコンディションを上げていけば問題ない内容だった。
【交代選手など】
MF: レミナ 6.0
負傷したマルキージオに代わり、16分から出場機会を得る。急遽出場することとなり、試合に慣れるまで少し時間を要したが “泣き所” とならなかった点は評価できるだろう。周囲に遠慮するシーンもあり、難しい立ち位置にいるようだ。
FW: モラタ 6.0
ディバラと交代で67分から出場する。持ち前のドリブルでチャンスを作り出し、パドインのゴールをお膳立てするなどインパクトを残した。ただ、イエローカードを受けたシーンではもう少しだけ冷静になっておくべきだった。
MF: パドイン 6.5
78分にケディラと交代で入り、前線からのプレスを行うなど試合を締める役割を遂行する。4点目となった今季自身初ゴールは勤勉さに対するご褒美のようなものだろう。
アッレグリ監督 6.5
選手が不満を溜め込まないよう上手く出場機会を与えている。また、前半の低調なパフォーマンスからハーフタイムで持ち直し、交代采配でギアを上げさせたのだからすばらしい仕事ぶりだったと言えるだろう。
ジャコメッリ主審 6.5
カードを出さない主審なのだが、この試合では5枚のイエローを提示した。荒れる様相の試合になりかけたが上手くコントロールし、ジャッジへの不満もないゲームを演出していた。