昨日、4月1日はエイプリルフールだったのですが、様々なネタが飛び交っています。
昨年は「ポグバがバイエルンとの移籍契約に合意した」というネタでユベントス関係でありましたが、今年は「イスコ、ユーヴェ移籍が決定的」と報じられたニュースを信じた人がメディアに多数存在する模様です。
イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた「マロッタ、レアル・マドリードからイスコを確保」というニュースに『サッカーキング』と『フットボールチャンネル』という日本のウェブサイトが釣られました。
“飛ばし記事” を後追いすることと、“エイプリルフールのネタ” に引っかかるのは少し意味合いが違ってくると言えるでしょう。
ちなみに、イスコ選手のユベントス移籍が決定的と報じた『コリエレ紙』の記事ですが、ネタ元は『ウェブカルチョ』というポータルサイトが(イスコのユベントス移籍が決定的と)報じていると記載されています。
イタリア語原文:Come riporta il portale Webcalcio, ...
記事にはイスコ選手が「自分にすべてを教えてくれたレアルに感謝したい。自分は偉大なチームに行き、多くを勝ち取りたい。モラタとはすでに話したし、彼はユベントスはファンタスティックだと言っていたよ」とコメントしていると、もっともらしく書かれています。
その上で、マロッタ GM とパラティーチ SD がマドリードを電撃訪問し、レアルとイスコ選手獲得について移籍金5000万ユーロ(+ボーナス500万ユーロ)で合意に達し、トリノに戻ってきたと『ウェブカルチョ』に掲載されていた内容をコリエレ紙は引用しています。
そして、オチは『ウェブカルチョ』に記載された内容のすべてがエイプリルフールのネタということです。
『ウェブカルチョ』の記事を投稿した人物のアカウントは "Gianluca Di Maggio" となっており、移籍専門記者として知られる "Gianluca Di Marzio" 氏を捩った名称になっています。
この部分が “ネタ” であることを気づくようにするためのメッセージだったものと思われます。
『サッカーキング』や『フットボールチャンネル』は孫引きをした結果、ネタに引っかかったものだと言えるでしょう。ただ、イスコ選手がトップ下でプレーできる有望な選手であることは間違いありません。
エイプリルフールのネタが「嘘から出た実」となることを名誉挽回の意味も含め、これらのウェブメディアは祈っているのではないでしょうか。