ユベントスがイグアイン選手の獲得に興味を示していると報じられた後は沈静化していた移籍報道ですが、一般紙の『コリエレ・デッラ・セーラ』が「イグアインがトリノでアパートの契約をした」とスクープを出してから、移籍が目前であるとの報道が活発化しています。
『コリエレ・デッラ・セーラ』が22日付けで報じた内容が事実であれば、イグアイン選手のユベントス入りは確定的です。ただ、スポーツ紙ではなく、一般紙が真っ先に報じた点が疑問が残る部分と言えるでしょう。
その翌日（23日）に『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』が「イグアインがマドリードでユベントスのメディカルチェックを極秘裏に受けていた」と報じています。
イビサ島（スペイン）などでバカンスを取っていれば、マドリードでメディカルチェックを受けたとしても不思議ではありません。“イグアイン選手の診察券” とされるものの画像がアップされていましたが、ガセネタを掴まされていなければ、ユベントス加入が正式発表されることは時間の問題となるでしょう。
イタリアメディアはユベントスがナポリに対し、イグアイン選手の契約解除金を支払う意思があることを通達し、「２年分割での支払い」か「選手譲渡を含めた形での支払い」のどちらを希望するか流れになるだろうと報じています。
イグアイン選手がナポリのプレシーズンキャンプに合流するまでが大きな山場になると思われます。
ナポリとイグアイン選手の関係が急激に悪化した理由は “野心的なプロジェクトの有無” が大きいと考えられます。
イグアイン選手は 2006/07 シーズンから７シーズン、レアル・マドリードに所属していましたが、チャンピオンズリーグでは決勝の舞台に立った経験はありません。最初の４シーズンは決勝トーナメント１回戦で敗退し、残りの３シーズンはモウリーニョ政権下で３年連続ベスト４止まりでした。
現在28歳となったイグアイン選手がタイトルを渇望していたとしても不思議ではありません。タイトルを狙うことができる戦力を確保する姿勢をクラブが見せなければ、移籍へと気持ちが傾くことは十分にあり得ることです。
ユベントスは健全経営で売上を伸ばしてきましたので、イグアイン選手の契約解除金を支払うだけの財政的体力は有しています。本気で獲得に向かっているのかに注目と言えるでしょう。
