『コリエレ・デッロ・スポルト』紙がタイトルのような記事を一面に掲載し、ユベントスがレアル・マドリード所属のイスコ選手獲得に乗り出すと報じています。
今シーズンのイスコ選手はラファ・ベニテス監督に重宝されているとは言い切れない起用が続いているため、ベニテス体制が継続するなら移籍へと傾いても不思議ではありません。
しかし、ユベントスが1月の移籍市場で獲得できるような移籍金が設定されている選手ではないことも事実です。おそらく、コスト的にはアッレグリ監督の第1希望の選手と目されているオスカル選手(チェルシー)と同程度は不可欠です。
EURO 2016 を見据え、出場機会を確保する目的で移籍に踏み切るとの報道もありますがメンバー入りは確実だと思われます。
ただ、ポジションについてはダビド・シルバ選手(マンチェスター・シティ)やサンティ・カソルラ選手(アーセナル)との重複が予想されるだけに予断は許されないでしょう。
仮に1月にイスコ選手が移籍するのであれば、本命チームはマラガ時代の恩師であるペジェグリーニが率いるマンチェスター・シティでしょう。獲得用の資金は十分に有しており、可能性は十分にあります。
問題があるとすれば、来季監督にペップ・グアルディオラが内定していた場合です。グアルディオラがイスコ選手を獲得希望リストに含めていれば、冬にシティが強奪というシナリオが現実味を帯びます。逆にリストに入っていなければ、見送られることとなるでしょう。
ユベントスが1月にイスコ選手を獲得できるのは『シティの来季監督にペップが内定済』かつ『ペップの獲得希望選手にイスコが入っていない』という条件下で、イスコ選手が移籍を希望しているという場合に限定されると思われます。
冬の移籍市場で大型補強を敢行できるだけの資金力をユベントスは現状では有していませんし、何が何でも動かなければならない立場に置かれている訳でもありません。
各種メディアが一面で大見出しを作るような移籍が決定する見込みは少ないと見ておいた方が良さそうです。