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ユベントス、スタジアム収益の目標は5000万ユーロ

 ユベントスは(現時点で)セリエAで自前スタジアムを持つ唯一のクラブですが、収益面で大きなプラスとなることが知られています。

画像:ユベントススタジアム
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 スタジアムオープン初年度、ユベントスチャンピオンズリーグに参加できなかったにも関わらず、2630万ユーロの入場収入を記録しました。

 売上は順調に伸びており、ヨーロッパの舞台に返り咲いた 2012/13 シーズンは3740万ユーロ、コンテ監督時代のラストとなった 2013/14 シーズンは4030万ユーロ、アッレグリ監督の下でファイナルまで進出した 2014/15 シーズンは4530万ユーロでした。

 自前スタジアムを持っていると、入場料収入はそのままチームの取り分となることが大きな利点です。自治体から借りていると、(高額の)賃貸料が必要となるため財政的に大きな負担となります。

 

 今シーズン、チームは入場料収入の目標を5000万ユーロに設定していますが、昨年はチャンピオンズリーグドルトムントレアル・マドリードなどの人気チームとの対戦だった要因もあり、1試合あたりの収益率を高めないと目標達成はかなり難しいと思われます。

 スタジアムについては、デッレ・アルピ時代の教訓からキャパシティを増加させることはリスクが高すぎます。そうなると、ボックスシート(世に言う VIP 席)を拡大する方が好ましいでしょう。

画像:ユベントススタジアムのVIPエリア

 ユベントススタジアムでは1層目と2層目の間部分が該当エリアですが、ここに上手く付加価値を加えることで高価格を設定することが可能になります。

 ブンデスリーガではビジネスシーンでの利用を念頭におくことで付加価値を提供していますが、イタリアはスタジアムに家族連れで訪れることが困難なため、一般エリアとは家族用ボックスシートなどの新しい基軸は検討に値するでしょう。

 

 チームのブランドを維持するためにはピッチ上で結果を出し続けることが何よりも肝心です。チームとして継続的な成功を収めるために、歴史に名前を残す5連覇の偉業を成し遂げて欲しいと思います。