ユベントスのジュントリ FD が現地10月19日(土)に行われた 2024/25 セリエA第8節ラツィオ戦の試合前に『スカイ・イタリア』などのインタビューに応じていましたので概要を紹介いたします。
クリスティアーノ・ジュントリ FD :
「私達の立場は明確です。ポグバは偉大な選手でしたが、昨年から今年に渡る長期離脱をしています。私達は他の選手に投資をし、現時点でチームは完成しています。
ブレメルの負傷により、1月の移籍市場が私達を助けてくれるのは明らかでしょう。しかし、私達は機会を待たなければなりません。1月の移籍市場は簡単ではないからです。
所属選手達が何を与えられるのかを理解することに努めましょう。
誰もが勝利を必要としていますし、それは事実です。監督と私達は試合を支配しようと試みていますし、簡単なことではありません。しかし、どの試合でもそのことに挑戦しています。何度も良いプレーをすれば勝利の手助けになるでしょう。
シーズンのスタートに関しては非常に満足しています。そのことは否定していませんし、数多くの負傷者が試合を難しくしているデリケートな時期でもあります。
過密日程と向き合う準備はできています。困難な旅路は偉大な成長の一部分だからです。
私達はすべての選手に上手くやって欲しいと思っています。D・ルイスは序盤にフィジカル面での小さな困難に直面しました。しかし、監督も言うようにグループ内での序列を徐々に上げています。
どの選手も同じ適応時間で上手くやれるとは考えていません。少しの忍耐が必要です。まだ2ヶ月が経過しただけなのですから」
ジュントリ FD の発言からすると「ポグバがドーピング問題で長期離脱をしている間にチームは再投資を行なった(ので復帰を熱望したところで『枠』は存在しない)」がクラブの立場でしょう。
それなら、今夏にポグバ選手が「自分もクラブの見解は知らない(のでマスコミが聞いて欲しい)」と言及するよりも前に『(ドーピング陽性が認定されたことを理由に)懲戒解雇』を通告すべきでした。
クラブ側には「 “若手選手の手本となるべき立場と契約を持つ選手” が(当人は不注意と主張しても)ドーピング陽性と認定された事実は重い」との合理的な理由があったはずだからです。
その方針を採ったジュントリ FD は『支持』できますし、仮に裁判で「契約解除は不法」との判決が下されても「ジュントリ FD の対処は間違っていない」と『擁護』はできます。
ただ、“契約解除できない事情” を現在も抱えているのであれば、「復帰を希望しても叶うことはない」と匂わせてもプラスにはならないでしょう。クラブの支出が増える結末を招くことになるからです。
ドウグラス・ルイス選手に関しては「高額な人件費が費やされているので適応時間は否が応でも短くなる現実」があります。テュラム選手よりも適応に手間取ることは容認されないでしょう。
手薄な選手層で60試合前後の公式戦を消化して結果を残すことは非現実的であるため、ジュントリ FD が現有戦力をどのように修正するのかにも注目です。