『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスからジェノアに期限付き移籍中のデ・ヴィンテル選手の買取義務が「あと1試合の出場」で発動するとのことです。素直に喜べないことが実情でしょう。
デ・ヴィンテル選手は2002年6月生まれの21歳。ベルギー・アントウェルペン出身で2018年夏にユベントスに加入し、2022/23 シーズンはエンポリ、2023/24 シーズンはジェノアに期限付き移籍をした右利きの CB です。
ジェノアとの契約には「移籍金800万ユーロでの買取義務および買取オプション」が付随しているのですが、買取義務の条件と『スカイ・イタリア』が報じている「45分以上の出場を23試合」を満たす寸前とのこと。
(※ デ・ヴィンテル選手のセリエAで45分以上の出場は現時点で22試合)
ジェノアがデ・ヴィンテル選手の保有権を取得すると移籍金800万ユーロがユベントスに入ります。ただ、“失うもの” を考えると手放しに喜べないことが実情です。
デ・ヴィンテル選手を喪失した場合のマイナス面は以下です。
- 市場価格よりも安価
- ジェノアの買取金額: 800万ユーロ
- transfermarkt の評価額: 1000万ユーロ(2024年3月)
- ガッティと役割が重複する “ユベントスのクラブ内育成選手”
- 本職は右利きの CB
- 2021/22 UEFA CL 第6節マルメ戦で “右 SB” としてトップチームで先発デビュー
- 2024年3月にベルギーA代表でデビュー
今季のユベントス戦ではマッチアップしたヴラホヴィッチ選手やキエーザ選手を封じた CB ですから、「放出を早まったのでは?」との懸念が出るのは自然なことでしょう。
ガッティ選手が上回っている要素は『セットプレーでの得点力』。“副業” に該当する要素をどれだけ評価するかによって編成面での評価は変わってくることと思われます。
デ・ヴィンテル選手にしても、ガッティ選手にしても “本業” である「CB としての守備力」でさらなる成長が期待されていることは同じです。どちらの選手に賭けることが正解になるのかは分からないため、両選手が今後どのような成長曲線を描くのかに注目です。