2023/24 セリエA第26節が行われ、ホームにフロジノーネを迎えたユベントスは後半アディショナルタイムにルガーニ選手のゴールで逆転に成功し、3-2 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
Frosinone Calcio [5-3-2] |
|
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GK | 1: シュチェスニー | 31: チェロフォリーニ |
DF | 4: ガッティ 3: ブレメル 24: ルガーニ |
19: ゾルテア 20: リロラ 6: ロマニョーリ 5: オコリ 32: ヴァレリ |
MF | 27: カンビアーゾ 16: マッケニー 5: ロカテッリ 25: ラビオ (C) 11: コスティッチ |
4: ブレッシャニーニ 36: マッツィテッリ (C) 21: ハルイ |
FW | 9: ヴラホヴィッチ 7: キエーザ |
18: スーレ 70: シェッディーラ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。負傷離脱中のダニーロ選手の代役にはルガーニ選手を指名し、2トップにはヴラホヴィッチ選手とキエーザ選手を起用する普段どおりの陣容で試合に臨みます。
対するフロジノーネのディ・フランチェスコ監督は 5-3-2 を選択。守備に人数をかけるために重心を低く設定し、攻撃はスーレ選手を中心としたカウンターに望みを託す狙いで試合を迎えます。
対するフロジノーネのディ・フランチェスコ監督は 5-3-2 を選択。守備に人数をかけるために重心を低く設定し、攻撃はスーレ選手を中心としたカウンターに望みを託す狙いで試合を迎えます。
対するフロジノーネは即座に反撃。右サイドでのポゼッションで圧力を加えると、14分にゾルテアの入れたクロスにシェッディーラがヘディングシュートで応えて 1-1 の同点に追い付く。
フロジノーネは27分に自陣深くでのスローインから左サイドのハルイがドリブルで持ち上がると最後は絶妙なタイミングでスルーパスに反応したブレッシャニーニが左足でのシュートを決めて 1-2 と逆転に成功する。
一方のユベントスはラビオがブレメルとの接触でプレー続行不可能となり、アルカラスとの交代を強いられてしまう。
それでも32分にカンビアーゾが折り返したクロスを受けたマッケニーが丁寧なラストパスを送ると、今度はヴラホヴィッチが左足での巻いたシュートをゴール左下に決めて 2-2 の同点に追い付いて前半を終える。
後半では逆転を狙うユベントスが攻勢を仕掛ける。56分にヴラホヴィッチがマッツィテッリにプレスをかけてボール奪取に成功。左サイドのキエーザに展開したが、シュートは相手 DF のブロックで枠は捉えず。
74分には右サイドからのクロスをアルカラスとガッティが競ったルーズボールをヴラホヴィッチがボレーで狙うもシュートは右ポストのわずかに右。また、ヴラホヴィッチのポジションがオフサイドでプレーそのものが無効と判定されてしまう。
一方のフロジノーネは完全に防戦一方の展開に陥ってしまったが、ゴールだけは許さず。対するユベントスはマッケニーが左肩を負傷して途中交代。逆に土俵際へと追い込まれてしまう。
ドラマが待っていたのは95分。イリングが入れた左 CK をニアでヴラホヴィッチが逸らし、最後はファーサイドで詰めたルガーニが GK チェロフォリーニの股下を抜くシュートで 3-2 と逆転に成功する。
試合は実質的なラストプレーで逆転したユベントスが 3-2 で勝利し、土俵際で踏み留まった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
2失点を喫した前半でもう少し抗えたはず。後半は傍観者だった。
DF: ガッティ 6.0
前半はカウンターで狙われる恐怖が影響してかプレー選択が消極的でチームの足を引っ張っていた。開き直ってからは徐々に状態を上げていたことがプラス材料。
DF: ブレメル 5.5
上手く試合に入ることができず、普段よりもナーバスなプレーに終始していた。
DF: ルガーニ 7.0
結果がすべて。ボール1つ分しか存在しなかったシュートコースに決め切ってチームに勝点3をもたらした貢献度は計り知れない。
WB: カンビアーゾ 6.0
マーカーだったことで同点弾を許した責任を問われるだろうが、3バックの誰も相手 CF のマークをエリア内でしていない方がおかしい。ボールに関与できる攻撃面では活力があり、そちらでの貢献は光っていた。
MF: マッケニー 7.0
中盤からのアシスト役として結果を残す。チームのために献身的に働き続けたことも高評価。自らの左肩を代償にするほどの奮闘だっただけに離脱期間が短いことを願うばかりだ。
MF: ロカテッリ 5.5
守備面でのフィルター機能の劣化が否めない。2月・3月に調子を落とすことが恒例行事になりつつあるが、主力選手に攻守両面で精彩を欠かれると苦しいものがある。
MF: ラビオ 5.5
先週のプレーを払拭したいところだったが、好印象を残す前に負傷による途中交代を強いられてしまった。
WB: コスティッチ 5.0
ゾルテアとのデュエルで優位性を確保することができずジリ貧だった。また、自身の背後をスルーパスで狙われるなど後手に回って苦しみ続けることになっていた。
FW: ヴラホヴィッチ 7.5
チームの全得点に2得点1アシストで貢献。エースとして結果を残した。次節ナポリ戦とその次のアタランタ戦でのプレー内容が注目点になる。
FW: キエーザ 5.0
先発出場に値しないパフォーマンスを続けているが、今節でもパフォーマンスが上向く兆しは見られなかった。
【交代選手など】
MF: アルカラス 6.0
29分にラビオとの交代で出場。難しい状況で試合に上手く入り、ロカテッリのサポート役としても的確なプレーで機能した。
WB: ティモシー・ウェア 6.0
62分からコスティッチとの交代で出場する。右 WB としてサイドでの攻撃クオリティーの向上に一役買うパフォーマンスを発揮していた。
FW: ユルディズ 6.0
キエーザとの交代で62分から出場機会を得る。シュートを上手くミートできていればという場面はあったが、そういう日もある。他のプレーはまずまずだった。
WB: イリング ー
86分にマッケニーとの交代で出場。
FW: ミリク ー
86分にガッティとの交代で出場。
アッレグリ監督 6.0
立ち上がりで先行するも前半30分までに逆転されたことが深刻なチーム状況の現実を物語っている。この試合では "Fino Alla Fine" を体現したルガーニに感謝しなければならない。苦難の道は続くが、自らの起用方法で薄くした選手層に文句を言うことはできない。
ラプアーノ主審 5.5
退場者の発生を懸念してか後半の途中から接触プレーへの判定が緩くなったことが気になる。試合中に判定基準が変わるのは好ましいとは言えない。オフサイドなどへの判定は審判団として良かっただけに残念だ。