2023/24 セリエC第24節が行われ、ホームにアンコナを迎えたユベントス・Bチーム(= Next Gen)は2度のリードも許すも追い付くことに成功し、最後はジェッラ選手のゴールで逆転して 3-2 の勝利を手にしました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ダッファラ |
DF | 2: サヴォナ 13: ポーリ (C) 3: ストラマッチョーニ |
MF | 15: コメネンシア(→ 36' st. 31: スティヴァネッロ) 26: ダミアーニ 7: ハサ 19: ローヒ |
FW | 44: セクロフ 9: チェッリ(→ 23' st. 36: アンジェレ) 17: ジェッラ(→ 36' st. 29: サリフォ) |
ブランビッラ監督は 3-4-3 を選択。前節 SPAL 戦からは CF で先発したダ・グラカ選手に代えてチェッリ選手を起用した他は同じ10選手を起用して試合に臨みます。
最初にチャンスを得たのはアンコナ。6分に右サイドからのクロスが流れてきたところをスパニョーリが狙うもシュートは枠の右に逸れてしまう。
対するユベントスは13分に左サイドを縦に突破したハサが左足でシュートを放つも、GK ペルッキーニがわずかに触れたことでシュートはクロスバーの上を通過する。
スコアが動いたのは22分。アンコナはジャンパオロがニアに入れた左 CK がゴール前の混戦をすり抜ける形でネットに突き刺さり、0-1 と先制に成功する。
一方のユベントスは38分に左サイドのローヒからのクロスをサヴォナがジャンピングボレーで合わせるも GK ペルッキーニが好守で応戦。こぼれ球を狙ったコメネンシアのシュートは右ポストに嫌われたが、跳ね返りをチェッリが押し込んで 1-1 の同点に追い付く。
同点で迎えた後半で先行したのもアンコナ。50分に右 CK のクリアボールをクレメンテがヘディングで跳ね返すと、入れ替わる形となったスパニョーリが右足で豪快なシュートを突き刺し、1-2 と再びリードを手にする。
対するユベントスは57分にローヒからのヒールパスを受けたセクロフがペナルティーエリア内での細かいタッチからの右足シュートでゴールネットを揺らして 2-2 の同点に戻すことに成功する。
ユベントスは75分にローヒが左サイドから入れた FK を逆サイドでストラマッチョーニが折り返すと最後はジェッラが頭で押し込んで 3-2 と逆転し、この試合で初めてリードを手にする。
逆転を許してしまったアンコナは80分以降に猛攻を仕掛けるも、GK ダッファラを中心に守備を固めるユベントスから同点ゴールを奪えずに試合終了のホイッスル。
後半で逆転に成功したユベントスが勝点3を獲得した。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「非常に重要で激戦の末の勝利でした。前半終了後のリアクションも良かったですし、上手く逆転することができました。試合結果の継続性を保持していますし、これは重要なことです。
私達は進むべき道と何をする必要があるのかを知っています。最初の30分は上手くプレーすることができず、ボールの動きが遅くてライン間にいる選手を見つけることに苦労しました。アンコナは戦術的な観点から注意深く試合の準備をしていたからです。
しかし、時間の経過とともに私達はクオリティーと落ち着きを持ってスペースを見付け、最後の 20m でインパクトを残すことができたのです。
私達は2人のストライカーの背後に攻撃的 MF を配置しようとしていますが、シンプルな2トップに戻る可能性は捨て切れません。大きな選手層を抱えていますし、異なる特徴を持った選手達がいます。
私達が対戦する相手によって最善策を講じる考えです」
3-4-3 に変更して今季2度目の2連勝と結果が出ていることが何よりの朗報です。しかも今節では先発した FW の3選手がゴールを決めており、これは残りシーズンを戦い抜く上でのポジティブな点になるでしょう。
一方で反省点となるのは「失点を許した際の形」です。
1失点目は「コーナーキックのボールがすり抜けたこと」が響き、2失点目は「ハーフスペースを埋めていたチェッリ選手が自分が守備をするのかの判断に迷ったこと」が影響してしまいました。
ただ、どちらの失点も「次節までに同じ形で失点を許す可能性を大きく下げることができるもの」です。それを糧に成長することができるかがポイントになるでしょう。
Bチームの次戦は2月10日(土)に予定されている 2023/24 セリエC第25節トレス戦です。2位に付けるトレスを相手にどれだけの内容を示した試合をすることができるのかに注目です。