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【採点】 2023/24 セリエA第23節 インテル対ユベントス

 2023/24 セリエA第23節が行われ、アウェイでインテルと対戦したユベントスはガッティ選手のオウンゴールで 1-0 の敗戦を喫しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2023/24 セリエA第23節 インテル戦)
  FC Internazionale
[3-5-2]
Juventus FC
[3-5-2]
GK 1: ゾマー 1: シュチェスニー
DF 28: パヴァール
15: アチェルビ
95: バストーニ
4: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
MF 36: ダルミアン
23: バレッラ
20: チャルハノール
22: ムヒタリアン
32: ディマルコ
27: カンビアーゾ
16: マッケニー
5: ロカテッリ
25: ラビオ
11: コスティッチ
FW 9: テュラム
10: ラウタロ (C)
9: ヴラホヴィッチ
15: ユルディズ

 インテルのインザーギ監督は 3-5-2 を選択。2トップにラウタロ選手とテュラム選手を起用する予想された先発メンバーで試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督も 3-5-2 を選択。こちらは2トップにヴラホヴィッチ選手とユルディズ選手を起用し、こちらも予想された先発メンバーで大一番に臨みます。

 

 序盤に主導権を握ったのはホームのインテル。70% 超のポゼッションを記録し、18分にはパヴァールからのクロスに反応した逆サイドのディマルコがボレーで狙うも上手くミートせずにシュートはサイドネット。

 25分にはチャルハノールのロングパスをディマルコが折り返し、中央に走り込んだテュラムが狙うもブレメルが辛うじてブロック。ユベントスは難を逃れる。

 スコアが動いたのは37分。バレッラが右サイドからニアに入れた浮き球のクロスをパヴァールが右足ボレー。空振りによって抜け出たボールにテュラムが飛び込むも、最後はマークで付いてきたガッティの胸に当たって軌道が変わったことでボールがゴールに吸い込まれ、オウンゴールでインテルが先制する。

 反撃の糸口を掴みたいユベントスだったが、前半でインテルのゴールを脅かすことはできず。前半は 1-0 で終了する。

 後半に入ってもインテルの効率的かつ効果的な攻めは変わらない。56分には右サイドの持ち上がりから最後はディマルコが狙うもシュートは枠の右。直後の59分にはチャルハノールのシュートが右ポストを叩くなど2点目の雰囲気を漂わせる。

 コスティッチが攻撃で気を吐くユベントスは63分に右 CK からブレメルが落としたところをヴラホヴィッチがオーバーヘッドで狙うもボールはクロスバーの上を通過。GK ゾマーにセーブを強いることができない。

 67分には途中出場のT・ウェアが細かいボールタッチから右サイドに展開したところをガッティがミドルシュート。だが、これは枠のわずかに左へと逸れてしまう。

 対するインテルもバレッラとアルナウトヴィッチに試合を終わらせる2点目を奪う絶好機が訪れたが、これらの決定機は GK シュチェスニーが好セーブで阻止。

 結局、試合は 1-0 で終了。首位のインテルが勝点3を獲得し、スクデット戦線から完全に1歩抜け出す結果となった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 7.0
  大敗を喫していてもおかしくない試合内容が惜敗の結果で終わった最大の功労者。チームが勝点を持ち帰れなかったことが悔やまれる。

DF: ガッティ 5.5
  オウンゴールの結果は残念だが、パフォーマンスはそこまで悪くはない。ただ、もう1段上のレベルに到達できるかが問われる試合内容だったことは事実だ。

DF: ブレメル 6.5
  タイプの異なるインテルの2トップを相手に奮闘。テュラムの先制機を阻むなど粘り強く対応し、自身の評価を高める試合となった。

DF: ダニーロ 6.0
  最終ラインを巧みに統率していたが、攻撃のサポートを行うだけの余力までは残されていなかった。追いかける展開となってからは苦しい内容だった。

WB: カンビアーゾ 5.5
  特長が似たディマルコとのマッチアップで一日の長を見せ付けられる。試合から消えていた時間の方が長かったが、この試合での相手のパフォーマンスを教材とすれば良いだろう。

MF: マッケニー 6.0
  攻守に気を配って攻守両面において周囲をサポート。重要タスクが集中しすぎている現状を狙われており、チームがマッケニーを決定的な存在に仕上げることはできなかった。

MF: ロカテッリ 5.5
  レジスタとしてボールを持てていたことは予想外だった。だが、最後の 30m でインテル守備陣がトラブルに陥らなかったのだから「持たせても問題ない」との認識だったのだろう。これが全てだ。

MF: ラビオ 5.5
  ぶっつけ本番で強行出場を果たしたが、コンディションが上がり切っていないことは否定できず。中盤で違いを生み出す厄介なラビオとまでは行かなかった。

WB: コスティッチ 6.0
  ダルミアンとのマッチアップに苦労することなく、左サイドで持ち味を発揮。クロスやシュートで存在感を放っていただけに連動した攻撃で揺さぶりたかった。

FW: ヴラホヴィッチ 5.0
  開始直後からナーバスだった。3分すぎのパヴァールに対するファールはイエローに相当するし、そのことを認識した上での振る舞いができない未熟さがプレーに現れていた。FW の得点は七難を隠すが、改善しなければならない点は多い。

FW: ユルディズ 5.5
  実質的に単騎の状態でプレー可能なスペースをほとんど消されていて持ち味を発揮することができなかった。このような試合から何を学ぶかが重要になるだろう。

 

【交代選手など】

WB: ティモシー・ウェア 5.5
  66分にコスティッチとの交代で出場。守備ブロックを整えて迎撃体制を整えるインテルに対してインパクトを残すまでには至らなかった。

FW: キエーザ 5.5
  ユルディズとの交代で66分から出場する。攻撃に関するアイデアは垣間見えたが、ゴールから遠いポジションだったので脅威にはなっていなかった。

DF: アレックス・サンドロ ー
  88分にガッティとの交代で出場する。

MF: ミレッティ ー
  カンビアーゾとの交代で88分から出場。

MF: アルカラス ー
  90分にマッケニーとの交代で出場機会を得てユベントスでのデビューを果たす。

 

アッレグリ監督 5.5
  インテルの猛攻をシュチェスニーの好守にも助けられて防いでいたが、攻撃面ではインテルの半分ほどの決定機を作り出せなかった完成度の差が如実に示されていた。起用可能な攻撃陣が限定されていたが、それだけの理由ではないだろう。その改善が残りシーズンでの課題だ。

マレスカ主審 6.0
  立ち上がりでヴラホヴィッチにイエローを出さなかったことはミス。帳尻を合わせるために一部の判定が不自然だったが、全体としては上手くコントロールしていた。