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トラップミスに焦って退場となったミリクのミスは重たいが、チーム戦術が不発だったことも地味に響いていた

 2023/24 セリエA第22節エンポリ戦は前半18分のミリク選手の一発退場が大きく響いた試合でした。

 トラップミスという『技術ミス』が退場の決定打となりましたが、その時に採用していた『チーム戦術』が思うように機能していなかったことも事実です。この部分は「チームとしての改善点」と位置付ける必要があるでしょう。

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3-5-2 から 4-2-4 に可変しての攻撃を描いていたユベントス

 セリエA第22節ユベントス対エンポリは両チームが 3-5-2 を採用したため、ミラーゲームになることが予想されました。

  • ユベントスは「エンポリの守備ブロックは 5-3-2」と予想
  • 4-2-4 に可変して『左サイドからのクロス攻撃』で得点を狙えるメンバーをチョイス
    • クロス供給役: A・サンドロとコスティッチの2人
    • ターゲット役: ヴラホヴィッチ&ミリク+マッケニー
  • エンポリが 5-4-1 の守備ブロックを敷いたためにユベントスは攻め手を欠く

 ところが、エンポリは予想とは異なる 5-4-1 の守備ブロックを採用。下図のようにカンビアーギ選手が1列下がったことでユベントスは中盤での数的優位が確保できず、攻めあぐねることになってしまいます。

 この状況が「ミリク選手の退場」へと繋がる遠因となりました。

 

戦術的に無意味だったミリクへの縦パス

 退場の直接的な原因はミリク選手の「技術ミス(=トラップミス)」です。ただ、ミリク選手に縦パスを付けても「布石にもならない状況」でした。

 エンポリの守備ブロックは 5-4-1 で “完全に” 整っていますし、ミリク選手が完璧なトラップをしていたとしても前進するには「マレー選手を自らのドリブルで抜き去る」しかありません。

 (※ ミレッティ選手をマークする役割のグラッシ選手がミリク選手への縦パスに食いついた場合は別)

 したがって、「ブレメル選手の『ミリク選手への縦パス』を選択した判断には改善の余地がある」と結論付けるべきでしょう。

 

ロカテッリに持ち上がらせることで中盤での数的優位を確保していれば…

 ミリク選手の退場が起きた前半16分過ぎの場面でブレメル選手が選択すべきは『ロカテッリ選手へのセンターラインに沿った横パス』でした。

  1. ブレメルは視線をミリクに送ったまま『ロカテッリへの横パス』を敢行
  2. ロカテッリは『運ぶドリブル』で相手陣内に素早く侵入
    • チェッリのスライドが間に合わない
      → 中盤で5対4の数的優位ができる
    • 数的不利のエンポリは下がらざるを得ない状況
  3. ユベントスはロカテッリがボールを保持した状態で押し込める

 “前線から下がって来た CF” を使ったポストプレーはあり得ることですが、今節エンポリ戦での重要度はそれほど高くはなかったでしょう。『相手ボランチからマークされている中のポストプレー』でチームが得られるものは同じだからです。

 『運ぶドリブル』を選択していた場合は『中盤での 5対4 の数的優位』と『前を向いたロカテッリ選手がボール保持者』という状況だっただけに「ビルドアップに関しては改善の余地がまだまだある」との結論になるでしょう。

 

 ミスが手痛いものですが、ミスは起きるとの認識を持って準備をすることが重要です。エンポリ戦で取りこぼしてしまった勝点2をチームとして糧にすることができるのかに注目です。