2023/24 セリエA第8節が行われ、ホームにトリノを迎えたユベントスはガッティ選手とミリク選手のゴールで 2-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームと選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
Torino FC [3-4-2-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 32: ミリンコヴィッチ |
DF | 4: ガッティ 3: ブレメル 6: ダニーロ (C) |
61: タメゼ 3: スクールス 13: R・ロドリゲス (C) |
MF | 22: T・ウェア 16: マッケニー 5: ロカテッリ 25: ラビオ 11: コスティッチ |
19: ベッラノーヴァ 28: リッチ 8: イリッチ 20: ラザロ 23: セック 16: ヴラシッチ |
FW | 18: ケーン 20: ミレッティ |
91: サパタ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。注目のトップ下にはミレッティ選手が入り、右 WB にT・ウェア選手、右インサイドにマッケニー選手を配置するフィジカル重視の先発メンバーで試合に臨みます。
対するトリノのユリッチ監督は3-4-2-1 を選択。CF のサパタ選手を2列目のセック選手とヴラシッチ選手がサポートする予想された先発メンバーで試合を迎えます。
最初にネットを揺らしたのはユベントス。5分にマッケニーのスローインからT・ウェアとケーンのコンビで中央突破に成功してケーンが右足シュートでニアを射抜くも、ラストパスに反応したケーンがオフサイドで得点は認められず。
対するトリノは17分にベッラノーヴァの入れたクロスを左サイドにまで流れたところを回収したラザロがフリーでシュート。しかし、シュートはクロスバーの上を通過してしまう。
ユベントスは33分に右サイドからミレッティが入れた FK をファーサイドで競り合ったブレメルがヘディングシュートを放つも、これは枠のわずかに左。
前半は両チームともに相手 GK にセーブを強いる場面を作ることがほとんどできず。0-0 のゴールレスで終了する。
ユベントスは後半開始と同時にミレッティを下げてミリクを投入。すると直後にスコアが動く。
ユベントスは46分にコスティッチが右 CK を入れると、ミリクが競った跳ね返りにケーンがオーバーヘッド、ブレメルがヘディングで押し込もうとして混戦が発生。最後は混戦からガッティが蹴り込んでユベントスが先制に成功する。
リードを手にしたユベントスは61分にコスティッチのクロスにミリクがヘディングで合わせるも、これは GK ミリンコヴィッチ=サヴィッチが好セーブで CK に逃れる。
ユベントスはこのプレーで獲得した右 CK をコスティッチが入れると、中央でフリーになっていたミリクが今度はヘディングシュートで決めて 2-0 とリードを拡大する。
ユベントスは65分にケーン、68分にはガッティにチーム3点目のチャンスがあったが決めることはできず。
一方のトリノは87分にヴォイヴォダのクロスにサパタがヘディングで枠内シュートを放つも GK シュチェスニーがキャッチ。90分にはサナブリアがクロスに右足ボレーで合わせたが、ボールは枠の左へと外れてゴールとはならず。
試合は 2-0 で終了し、ユベントスが勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
ゴールポストをかすめるシュートは放たれたが、枠内に飛んできたのはサパタの1本だけ。落ち着いて処理をして穏やかな夜を満喫していた。
DF: ガッティ 7.0
待望のセリエA初ゴールでチームの勝利に貢献。アッズーリの招集へも弾みも付けた。守備面でトラブルに見舞われることもなく、攻守両面で素晴らしいパフォーマンスを披露した。
DF: ブレメル 6.5
サパタとのデュエルで優位性を確保し続けて右足のコンディションの不安を一蹴。強固な壁としてトリノの攻撃を跳ね返し続けていた。
DF: ダニーロ 6.5
最終ラインのバランサーとして機能。試合終盤にはユルディズのスルーパスに反応するなどコンディションの良さもアピールしていた。
WB: ティモシー・ウェア 6.0
背後のスペースを突かれてクロスの発射地点を作られることが懸念点だったが、的確なリスク管理で脆さを見せることなく90分を戦い抜く。前線へのスプリントなど長所を発揮できていた点も良かった。
MF: マッケニー 6.0
父親が熱望する MF での起用となったが、ボールを持った際の貢献度を評価するには難しい内容だった。ただ、中盤でのフィジカルバトルを厭わない “強さ” は適切に評価されるべきだろう。
MF: ロカテッリ 5.5
相手チームから最優先でマークされると言えど、本業であるレジスタや役割交換後の MF としての貢献度が効果的でないことは否めない。カバーリングによる献身性で挽回にも限界はある。
MF: ラビオ 6.0
前半は試合に上手く入れなかったが、スペースが生じ始めた後半から挽回していた。次節はミラン戦であり、今節で累積5枚目のイエローを受けなかったことが地味に大きい。
WB: コスティッチ 6.5
左足でのピンポイントクロスでチームに大きな貢献ができると証明。ゴール前を固めて守ろうとする相手にとって悩ましい存在となっていた。
FW: ミレッティ 5.5
最前線で身体を張るケーンのサポート役として先発起用されたが、連携した攻撃を繰り出すまでには至らず。守備に追われる時間が多かったことで前半のみの出場に終わってしまった。
FW: ケーン 6.5
得点にこそ恵まれなかったが、CF として期待された仕事を敢行したことは戦術的にも大きい。いずれゴールは訪れるだろう。その時まで腐らずに自己研鑽を続けられるかが鍵だ。
【交代選手など】
FW: ミリク 7.0
46分にミレッティとの交代で出場。ペナルティーエリア内での爆撃機としてトリノに襲いかかり、チームの2得点に関与。勝負強い切り札はチームにとって欠かせない存在となっている。
WB: カンビアーゾ 6.0
コスティッチとの交代で76分から出場する。2点リードの状況だったため、左 SB 的な役割で先にスペースを消すことでトリノに有効な反撃を許さなかった。
FW: ユルディズ ー
85分にケーンとの交代で出場機会を得る。
アッレグリ監督 6.5
前半は突破口を見付けるのに苦労したことは否めないが、相手 GK ミリンコヴィッチ=サヴィッチのクロス処理が拙いと見るやサイドからのクロス攻撃で揺さぶって押し切った勝負勘が光っていた。勝利で中断期間を迎えられるのは朗報であり、次節ミラン戦に向けた弾みにもなるだろう。
マッサ主審 6.5
カードが出やすいダービー戦で両チームにイエローが1枚ずつと試合を上手くコントロール。VAR を的確に活用してゴール認定を行っていた点も良かった。