『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『トゥット・スポルト』によりますと、フィオレンティーナがファジョーリ選手の買取義務要件を満たす可能性が低くなったため、今夏は1度ユベントスに復帰する見通しであると報じています。
ユベントスの中盤 MF 陣は飽和状態であるため、経営的にあまり歓迎できないと思われます。

ファジョーリ選手は2025年1月の移籍市場でフィオレンティーナに「レンタル料250万ユーロ、1350万ユーロ+ボーナスの買取義務およびオプションが付随した期限付き移籍」で加入しました。
買取義務の “トリガー” は「フィオレンティーナが来季の UEFA 主催大会に出場すること」とイタリア・メディアは報じているのですが、フィオレンティーナは現在7位。
「最終節で勝点3差の6位ラツィオを上回ること」でしかフィオレンティーナが来季の UEFA 主催大会に出場する可能性はありません。
だから、ファジョーリ選手は「(来季の UEFA ECL 出場権を逸した)フィオレンティーナが買取オプション行使も見送るためユベントスに “ひとまず” 復帰」との見立てでメディアの見解が一致しているのです。
ただ、ユベントスにとって『ファジョーリ選手の復帰』が頭痛の種になる可能性はあります。中盤 MF 陣が飽和しているからです。
- 選手 / 年齢 / 減価償却費 / 契約
- アルトゥール / 28歳 / €10.9m / 26年夏
- コープマイネルス / 27歳 / €10.3m / 29年夏
- D・ルイス / 27歳 / €9.7m / 29年夏
- ロカテッリ / 27歳 / €5m / 28年夏
- マッケニー / 26歳 / €4.3m / 26年夏
- テュラム / 24歳 / €4m / 29年夏
- アジッチ / 19歳 / €1.4m / 29年夏
- ファジョーリ / 24歳 / * / 28年夏
- ミレッティ / 21歳 / * / 28年夏
「ユベントスは中盤 MF 陣を売却せざるを得ない陣容」ですから、フィオレンティーナは「移籍金の値引きがあればファジョーリ選手を獲得する」と打診することが予想されます。
アルトゥール選手の残存簿価(= €10.9m)が損失として計上される可能性が高いことを考えると、今夏も『買い手優位の移籍市場』を強いられる可能性は十分にあると思われます。
「ファジョーリ選手の去就は 2025/26 シーズンのユベントスを率いる指揮官に判断を委ねる」となるのが理想ですが、そのための下準備をユベントスのフロント陣ができるのかに注目です。